だます人、だまされる人
「100万預けて1000万円になる」のウソがなぜ見抜けないのか?
ある日、あたなの友人がこんな事を言ってきたとします。
「めっちゃ儲かる投資話があってさー。100万円預けたら1年後に1000万円になるんだって!」
さて、あなたはどんなことを思うでしょうか?
- うさんくさ!
- いやいや、そんなうまい話ないから!!!
- こいつ完全にだまされてる~!!
どんなに友人を説得しても聞く耳持たず、無駄に終わるでしょう。
冷静なあなたはこう思うでしょう。
「あ~あ、だまされちゃった」
そして、1年後、友人は泣き泣きあなたのところへやってきてこう言います。
「だまされた~!」
はやり、あなたが思った通り、うまい話なんてなかったのです。
「やっぱりな」
あなたはそう思うはずです。
さすがに、100万円預けたら1年後に1000万円なんて大袈裟なので、だまされる人はいないかも知れませんね。
ただし、人は、自分が強く願っていることがある場合、普通ならだまされないようなことでも、ついつい信じてしまうものです。
だます人は、そういう人間の特性・習性をついて、より巧みにだましてきますから、上で挙げた「あたなの友人」のようについだまされてしまうのです。
英語の勉強も同じ:だまされていけません!
英語の勉強についても全く同じことが言えます。
- たった2か月でTOEICが満点になる方法!
- 聞き流すだけで英語をマスター!
- 1日15分で英語がペラペラに!
- 暗記不要の簡単英語が凄い!
などなど、このての宣伝文句がちまたにあふれています。
なんとか英語をマスターしたい人からすれば、非常に魅力的な宣伝文句ですね。
でも英語に興味がない人から見れば、うさんくさい投資話と同じ。
すぐに「ウソ」と分かります。
仮に100歩譲ってウソでないとしても、必ずなんらかの前提条件があるはずです。
「たった2か月でTOEICが満点になる方法!」
⇒既にTOEIC850点程度を普通に取っているような相当の実力者なら、2か月で満点が取れるかも知れません。
「聞き流すだけで英語をマスター!」
⇒文法もマスターし、単語力も相当あって、ある程度リスニング力がある人なら、聞き流すだけで上達するかも知れません。
「1日15分で英語がペラペラに!」
⇒1日15分を必ず毎日勉強時間に当てて、10年間勉強すればペラペラになるかも知れません。
「暗記不要の簡単英語が凄い!」
⇒暗記=記憶とすれば、記憶しないで外国語である英語をどうやって話したり聞けたり書けたりできるようになるのか、謎です。
もっとたちが悪いのは、その手の「簡単」を売りにしている誇大広告本を読んでみると「実際は努力が必要です」なんてさらっと書いてあったりします。
もう詐欺ですね。
英語をマスターしたいなら「努力」は必要、当り前です
どんな勉強もそうですが、普通の環境で育った日本人が英語をマスターしようと思ったら相応の努力は必要です。
当たり前です。
本人が「努力」と感じている・いないは別としても、相応の「時間と労力」は必要です。
運転免許を取るための試験勉強のような簡単なものから、難解な学問まで、かける努力量は異なるでしょう。
それにしても相応の「時間と労力」を掛ける必要があります。
英語が全くできない人がペラペラになるには、運転免許よりは多くの時間と労力が必要です。
一方で、世の中には本当に筋が良く、頭のいい人がいるものです。
そういう人なら本当に簡単に英語をマスターしてしまう人もいるかも知れません。
ただし、こういった超天才はごく限られた人だけです。
我々凡人は相応の時間と労力を掛けることなしに、英語がペラペラになるなんてことはまずありません。時間と労力を掛ける覚悟をしましょう。
ただし!「正しい」時間と労力の掛け方がある
英語ができるようになるには、相応の努力(=時間と労力)が必要です。
とは言ったものの、しかし!
「正しい時間と労力の掛け方」はある、と考えます。
つまり「正しい方法論」です。
やみくもに勉強してもダメなんです。
野球のようなスポーツと同じで、やみくもに、毎日素振り100回するだけではダメなんです。
野球が上手くなりたかったら、まず、野球のルールを知り、体力をつけながら、ボールの投げ方やバットの振り方といった基礎を学び、応用へ発展していくなかで、日々の練習で相応の時間とエネルギーを費やし、たまには試合をしては反省し、自分なりに考えて研究しながら更に練習を繰り返す、こういったプロセスを経ていくことで初めて上達していくのです。
同じように、英語だって、まず基礎があり応用へ発展していく必要があります。
また、単に外国に住むだけでもダメなんですね。
私がアメリカに住んでいた時、何人もの日本人移住者に会いましたが、多くは住んでいる年数と英語の上手さに比例関係はありませんでした。
ただ、アメリカに住むだけでもダメなんです。
せっかくアメリカにいても、練習をしなければ、上手くなんてなりません。
前置きはいいから具体的にどうすればいいのか、早く教えてよ!といった声が聞こえてきそうですね。
それをこのブログでは書いて行こうと思います。
「正しい英語の勉強の仕方」です。
きちんと説明するには、ある程度の時間が必要なのですが、ざっくりエッセンスだけいうと以下のようになります。
- アルファベットの発音から、発音をきちんとマスターし、以後、常に発音を意識すること
- 文法は超基礎をさっと学習し全体感をつかんでから、基礎・応用へ発展すること
- 英語の文法を土台にしながら英文の構造を理解する勉強をすること
- 英語の文章を頭から読んで理解する方法を学ぶこと
- 英語を頭から読んで理解する練習をしながら、文章を100回くらいは音読すること
- 英語のしゃべりは発音に気をつけながらオウム返しで練習すること
- たまには試合(実践:ネイティブと話す、メールのやり取り)をすること
- 勉強を通じて出てきた単語・熟語は書き出して暗記すること
上記はあくまでエッセンスです。
このブログを通じて、一つ一つ、丁寧に解説していきたいと考えています。
TOEFLなんと400点(泣)、今では外資企業のグローバル担当
私はそれ程優秀ではありませんし、英語なんてしゃべる環境に一切なく普通に育ってきた純日本人ですから、英語には大変苦労しました。
ただし、せっかく生まれてきたのだから、世界の人と色々と話がしたいなー、という漠然とした希望があり、大学生になってから真剣に「使える」英語の勉強を始めました。
始めは散々でした。
TOEFLを受けたらなんと400点!
悪い意味で衝撃でした。。。
周りは結構いい点を取るわけです。
昔はペーパーテストだけしかなかったので、簡単に解説しますと、偏差値と同じでようなもので、全問正解し満点を取ると大体640~650点程度(偏差値64~65ということですね)、最低が350~400点程度(偏差値35~40程度)ということになります。
え~?!なんで全然英語話せないあいつが600点で自分が400点なの~?!
なんて思ったものですが、まあ、全くといっていい程、英語でのコミュニケーションなんてできなかったわけです。泣
これにはかなりショックを受けました。
それからというもの、良いと言われるものには片っ端から手を出しました。
英語の勉強本なんてのも、何冊読んだことか・・・。百はゆうに読んだと思います。
色々と試しながらも自分なりに相違工夫をしたり、英語が上手い先輩なんかにヒアリングしては自分で試してみたりしていって、次第に「こうなんじゃないか?」と思う勉強法にたどり着き、その勉強を継続しました。
それから何年もたったある日。
TOEFLを受けてみたら、コンピューターベースで280点、ペーパーベース換算で630~640点、最後の1、2問はちょっと分らなかった記憶がありますが、いずれにしてもほぼ満点でした。
しかも、なんの試験対策もせず受けてです。
正直、まさかコンピューターベースになっているとはつゆ知れず、なんだこれ?なんて面喰ったくらいです。
そして今では、「英語が得意な人」と勘違い?され、外資系企業のグローバル案件担当となり、日々英語を使わない日はないくらい、英語を使って仕事をしちゃってるのですから、この英語の勉強法は間違ってなかった、と確信しています。
日々英語を使っているため、常に練習しているようなものなので、今ではメンテナンスのための英語の勉強はほぼしていません。
正直、さぼっている分、英語を毎日勉強していた昔に比べると英語力は落ちてます。それでも英語でそれ程苦労はしていません。
それは、英語の習得の本質はこうかな?と悟り、その英語の勉強を継続してきたからだと思います。
その勉強方法をこのブログを通じて紹介していきます。
皆さんは私のように何十年もかけてたどり着く必要はありません。私が全てここで公開していくのですから。
さあ!始めよう!!「凡人イングリッシュ」
私が編み出した勉強方法を、私は
「凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法」
と呼んでいます。
略して「凡人イングリッシュ」です。
私のような純日本人の凡人が、せめて仕事でバンバン通用するくらい、英語を使いこなせるようになるための勉強方です。
なぜ、「唯一」なのか?
それは、
・ある程度の時間と労力をかけるといった「当たり前」を前提としているから
・これまでまじめな先人達が「こう勉強せよ」と言い伝えている共通する基本を押さえているから
・そして何より色々試してきた私自身一番効果があった勉強法であり、証明されているから
といった理由です。
人間の脳の働きや言語習得における効率性を科学的な視点も交えているので、普通の人なら成果は必ずあると考えています。
覚悟を決めて腰を据えてやれば、ほぼ確実に英語が相当上達すると思います。
記事はどこからでも読んで頂いて結構ですが、体系的に説明していこうと思いますので、できれば最初から読んでいってくださいね。
英語は国際派を目指すには必須です。
もちろん、通訳を雇って、海外の人と会話すれば良い、というのも事実ですが、せっかくなら、自分の言葉で会話をし、友人を増やし、国際的に活躍できる人を是非目指して欲しいと思います。
私もできたのですから、ほとんどの人が間違いなくできると思います。