【凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法8】超初心者向け:代名詞で主語を作ってみよう!(なぜ代名詞には「冠詞」が付かないのでしょうか?)

【概要】

前回は、主語になれる代表格、「冠詞+名詞」で主語を作る作業をしました。

 

今回は、「冠詞+名詞」に代わる「代名詞」を用いても主語は作れますよ、というお話です。

 

こじたむ

今日のゴールは、

代名詞とは何か?を理解して、

代名詞で主語を作れるようになること

だよ!

 

目次

 

基本英文法の全体像の確認

<図1.基本英文法の全体像>

今回は、緑の部分「代名詞」についての基本を説明します。

 

 

代名詞の肝

代名詞とは、その名前の通り、「代わりになる名詞」ということです。

何の代わりになるかというと、「名詞の代わりになる」という意味ですから、名詞の代わりに使われる名詞ということになります。

 

つまり、代名詞は名詞の仲間である、ということがとても重要です。

 

英文において主語になれるのは、名詞の仲間だけですから、代名詞も主語になることができる、ということになります。

 

「品詞の文の中での役割:なれる・なれない表」については過去記事をご覧下さい。

あわせて読みたい
【凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法5】今後に効く「品詞」の覚え方(図解を駆使してめっちゃ分... 【概要】 国際ビジネスコンサルタントのこじたむです。 今回は、英文法を本格的に勉強する前に、最低限これだけは知っておきたい、といういくつかの文法用語について、...

 

 

主語になれる代名詞の12通り

上の図にあるように、主語になれる代名詞の出現パターンは全部で12通りになります。

 

「主語になれる」と書いていますが、代名詞は文のなかでの使われ方で形が変わりますので、「主語になれない代名詞」というものが存在します。これは、また別途、段階別ホリスティック・アプローチの第2段階で説明します。今日は、主語を作る作業ですので、「主語になれる代名詞」だけを覚えておけば良いです。

 

「段階別ホリスティック・アプローチ」は過去記事で。

あわせて読みたい
【凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法4】英文法マスターへの道:段階別ホリスティックアプローチ... 【概要】 英語の文法は範囲が広く例外も頻出するため、ハードルが高い分野です。   但し、勉強する範囲が限定されていて、それ程難しくもないので、勉強方法を間違...

 

早速、その12通りを見てみましょう。

 

<図2.主語になれる代名詞の12通り>

 

人称とは

ここで、「人称」について簡単に説明します。

 

人称とは、会話における話し手と、他の人・もの・事柄との関係性を分類した文法用語のことです。

 

  • 1人称とは、会話における話し手(自分)のこと
  • 2人称とは、会話における聞き手(相手)のこと
  • 3人称とは、それ以外

 

ということになります。

 

数の概念(単数・複数)は依然として大事

前回、「名詞を扱う時には、

 

①単数か、複数かという数の概念 と

②特定されているか、不特定かという概念

 

2つを同時に考慮しなければならない」と説明しました。

あわせて読みたい
【凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法7】英文を作る作業:冠詞と名詞で主語を作ってみよう!(超... 【概要】 前回は、英文を作る観点から、基本英文法の全体像をお示ししました。   今回は、文の要の一つ「主語」を作る作業をします。   主語になれるのは、基...

 

 

 

代名詞も名詞の仲間ですから考え方としては同様です。

 

図にあるように、1人称、2人称、3人称を示す代名詞に、それぞれ単数形と複数形がちゃんと用意されています

 

 

代名詞=名詞は特定されているが大前提

では、特定・不特定はどう表現するのでしょうか?

 

名詞の場合は、「冠詞」である「a」「an」「the」を名詞の前につけることで、特定・不特定を表現しました。

 

しかし、代名詞にはもはや冠詞は必要ありません

 

なぜなら、代名詞を使うということは、既に、その名詞が特定されていることが大前提だからです。

 

例えば、りんごについて話しているとします。

 

「昨日、りんごを買ったんだけどさ~、それがめちゃくちゃおいしくって・・・」

 

この場合の「それ」が代名詞ですが、この文の中では、「それ」が示すのは、「昨日買ったりんご」ですから、既に「どのりんごについて話しているのか」が特定されています。

 

代名詞を使う=「その名詞が既に特定されていること」が大前提です。

 

従って、「a」「an」という不特定であることを示唆する冠詞は付けられませんし、「the」という冠詞ももはや不要なのです。

 

他、注意点

代名詞に関する、その他の注意点をいくつか説明します。

 

1.「I」は常に大文字

1人称の単数「I(発音:アイ)」は、必ず大文字を使います。

 

理由は、固有名詞的意味合いが強いからだと思われます。

 

固有名詞は、最初の文字を大文字にする、というルールがありますが、「I」についても同様な考えなのではないかと推察する、ということです。

 

つまり、話し手となる自分にとって「私」は世界に一人しかいません。

 

ところが、聞き手となる相手「あなた」は、話し相手を変えることで、色々な「あなた」が出てくる可能性があります。従って、「あなた」になることができる人は、世界に一人とは限りません。

 

2.「you」は単数も複数も同じ単語

2人称の単数「you(発音:ユー)」と複数の「you(発音:ユー)」は、全く同じ単語で発音も同じです。

 

単数・複数の区別が付きません。

 

ここまで、単数・複数にこだわりを見せる英語にしては、とても不可解です。

 

英語の歴史を少し調べると、元々は、

 

単数:thou

複数:you

 

と、単数には別の単語がありました。

 

ところが、近代英語が形成される少し前の1500年頃、相手を尊敬する場合に、敬称として複数形である「you」を使い始めたそうです。

 

複数形を使うとなぜ敬いを表現でするのか?という心理的な部分は疑問が残るところですが、まあ、話し相手は目の前にいるので、「あなた」とビシッと個人を特定するより、「あなた方」と焦点をぼかすことで、気を使う感じを出したのでしょう

 

いずれにしても、「you」は元々複数形だった、という部分は重要で、主語が単数の「you」であっても、他の人称の複数形と同様のbe動詞を取りますので、なんとなく納得できます。

(動詞については今後説明します)

 

3.3人称複数の「彼ら・彼女ら・それら」は「they」の一文字だけ

「彼」「彼女」「それ」に対する複数形は、「they(発音:舌を軽く噛んでゼィ)」の一単語しかありません。

 

どうやら8世紀頃、ゲルマン系の古ノルド語から借用し、それが今まで続いているようで、何の不便も無かったんでしょうね。

 

「I」や「you」に比べてどんだけ扱いがぞんざいやねん!、と突っ込みを入れたくなりますが、英語的発想からすると、もはや3人称の複数などは重要ではないのでしょうね。

 

ところが、3人称でも、「これ(this)」「あれ(that)」に関しては複数形がちゃんと存在して、それぞれ「these」と「those」となります。

 

(発音注意)

 

「th」の発音は、舌を軽く噛んで発声する音ですので、普段から意識して慣れるようにしましょう。

 

 

さあ、主語をつくろう!

以上、代名詞についての説明が終わりました。

 

これで代名詞を使って主語を作ることができます。

 

前回説明したように、英語には日本語の「助詞」にあたるものがありませんので、単に図にある代名詞をポンと言えば、主語が完成します。

 

<図3.主語になれる代名詞(再掲)>

 

「私は・・・」と言いたければ、「I」

「あなたは・・・」と言いたければ、「You」

 

簡単ですね。

 

 

代名詞:おさらい

最後に今日のポイントを復習します。

 

1.

代名詞は名詞の仲間である。

 

2.

名詞の仲間であるので文の主語になれる。

 

3.

名詞の仲間であるので単数・複数という数の概念が重要で、「you」以外は単数・複数で別々の単語が用意されている。

 

4.

代名詞を使用する時には、それが示す名詞が特定されているのが大前提であるので、「冠詞」はもはや不要であり、つけない。

 

5.

1人称単数である「I」は常に大文字

 

6.

2人称の「you」は単数・複数同じ単語を使い、区別がない。

 

7.

3人称「彼」「彼女」「それ」の複数は「they」の一単語だけ。

 

8.

ところが3人称の「this(これ)」「that(あれ)」の複数は存在し、それぞれ「these」「those」

 

 

以上、代名詞で主語を作ろう!でした!!

 

次回からは「述語を作ろう!」に入っていきます。

 

おたのしみに。

よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
目次
閉じる