【凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法4】英文法マスターへの道:段階別ホリスティックアプローチとは(英語指導者にも読んでもらいたいです)

【概要】

英語の文法は範囲が広く例外も頻出するため、ハードルが高い分野です。

 

但し、勉強する範囲が限定されていて、それ程難しくもないので、勉強方法を間違わなければ、誰でもマスターできるものだと思います。

 

しかし、範囲が広く、雑多な事柄が入り混じっているため、

  • 「今何やってるんだっけ?」という「埋もれ感」
  • 「まだ終わらないの?」という「疲労感」
  • 「あれ、これ何だっけ?」という忘却による「自信喪失感」

という「挫折を招く3つの敵」があり、これに打ち勝っていかなくてはなりません。

 

今日は、挫折を防ぐ、一番効率的で効果的な英語文法の勉強方法について、私の経験に基づきお話をします。

 

こじたむ

国際ビジネスコンサルタントのこじたむです。

今日は、僕が推奨する、英語の文法をマスターするためのアプローチ、「段階別ホリスティック・アプローチ」をご説明します。

挫折しないよう、文法の勉強に向けた心構えのようなものですので、具体的な文法の勉強をする前に読んで欲しい内容です。

また、指導する立ち場にある方にも、是非読んで欲しいなと思います。

 

<図1:英語の勉強フレームワークにおける今日の説明箇所>

 

目次

「段階別ホリスティック・アプローチ」とは?

 

「段階別ホリスティック・アプローチ」とは、「挫折を招く3つの敵」に打ち勝つための勉強方法のことです。

 

中身は非常に単純で、「全体像を把握し、現在位置を常に確認しながら、理解の進み具合に応じて単純なところから勉強を始めて次第に複雑・詳細なところへ段階的に、かつ繰り返し勉強しましょう」ということです。

 

すみません、ちょっとわかりにくいですね。

分解して説明します。

要素は3つあります。

 

①まず全体像を把握し、その後、常に現在の位置を確認しながら勉強を進めること(埋もれ感を防ぐ)

②「要は」と単純化し理解することから始め、次第に複雑・詳細へ、段階的に勉強すること(疲労感を防ぐ)

③全体を何度も繰り返すこと(忘却による自信喪失感を防ぐ)

 

私は、ビジネスコンサルタントという仕事柄、今まで知らなかったことを短期間で把握してプロジェクトに望む必要性に迫られることが多々あります。

 

また、複雑な事を、短時間で理解してもらうため、相手に簡潔に説明する必要に迫られることも多々あります。

 

そういった数々の逼迫状態の経験からわかったことは、まずは全体像を把握し、「要はこういうこと」と端的な言葉で理解することから始める重要性です。そして何度も同じ事を繰り返す事で人間は理解を深める、という事実です。

 

どんな分野にも、森があり、木があり、幹の部分と枝葉の部分があります。基本と応用、全体と部分があります。

 

英語の文法も同じす。

 

いきなり、詳細、例外から入っては駄目なんです。まずは、森を理解し、次第に一本一本の木と枝葉末節へと進んでいく必要があります。

 

<図2:「全体像把握→詳細へ」のイメージ>

森を見て全体像を把握、次第に詳細を見ていく

 

頭が超良い人、切れ者ならいざ知らず、私のような一般的な凡人は、最初から詳細、例外を含めた状態から入ると「今、何をやっているんだ?」と理解が追いつかず、「あー、もうやーめた」と挫折してしまいます。

 

①まずは全体像を把握し、常に「今は全体のなかで、どこに位置づけられるのか?」を確認すること

②「要は・・・」とまずは単純化して理解すること

③全体を何度も繰り返すことで、人間は理解が進むということ

 

これが最初に知っておくべき重要事項で、最初にやることでもあります。

 

このあたりは、以前の記事「なぜ、英語の勉強で挫折するのか?」で書いていますので、興味のある方はどうぞ。

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英文法でも、まず全体像を把握した後に、頭からおしりまで、一旦、ざっと基本的なことだけ勉強し、次に少し詳細なところまでを盛り込みつつ、再度、頭からおしりまでを流す、ということを繰り返していくのです。

 

人間の理解の仕方からすると、このやり方が一番効率的で効果的です。

 

イメージはこんな感じです。

<図2:段階別ホリスティック・アプローチ イメージ>

 

 

英文法をどう段階分けするか?

 

問題は、どう段階分けをするか?ですが、

 

まず考え方としては、

 

第1段階.超基本(全体像把握のため)

第2段階.基本

第3段階.詳細

 

大きくは、この3段階をベースに考えて、各段階を2つか3つくらいに小分けすれば良いかと思います。

 

このような段階別のアプローチをとっている参考書がなかなかないので、今後、私のブログのなかで順を追って説明していきたいな、思いますが、自分で勉強を進める場合、どうしても参考書に頼らざるを得ません。

 

考えに近い参考書

私の知る限り、この考えに一番近い高校生・社会人向けの英語の参考書は、

「総合英語 フォレスト(桐原書店)」と「チャート式 デュアルスコープ総合英語(数研出版)」です。

「フォレスト」は各章が

Part1:これが基本

Part2:理解する

Part3:深く知る

の3つのパートから成っていて、私のイメージとかなり近いです。

また、「デュアルスコープ」も各章が

BASIC(基本編)

ADVANCED(発展編)

に分かれていて、考え方としては、私と近いです。

 

 

市場に出回っている高校生・社会人向けの参考書を読んでみると、非常によく編集されていると思いますが、一方で「埋もらせ感」が半端なくて、頭から読んでいっても、すーっと頭に入ってきません。私のように理解が遅いと読む気が失せてしまいます。

 

英語の参考書集めが趣味のようになっている私が、今まで見てきたなかで、一番おすすめできる英文法の参考書は以下です。

 

おすすめ参考書

英語の文法を勉強するために一番「いいな」と思った参考書は「中学 総合的研究英語(旺文社)」です。(私は、2006年初版発行版を持っています)

中学生向けということで、文章も分かりやすくて良いと思います。

まず、CD付きというのが良いですし、アルファベットの発音の基本から入っている点も良いです。説明も端的で分かりやすいと思います。

各章が、

1.ここが核心!

2.(本編)

3.Plus α 発展学習

といった3段階で説明しているところも良いと思います。

さすが旺文社さん!という感じです。

「中学生向け」となっていますが、文法としては、これ1冊をマスターし、後は単語力さえつけば、通常のビジネスの世界であれば、概ね読めないものはなくなるのではないか、と思います。

 

 

これら英語の参考書は、繰り返すことが前提となっていないので、各章で完結するよう編集されています。繰り返しを前提とする場合、頭から全てを読まずに、飛ばし飛ばし読んでいく必要があります。

 

つまり、自分で勉強する場合は、どこを読んで、どこを飛ばすかを自分で判断しなければなりません。この点が難点です。

 

できれば、英語の指導者がいて、そのあたりをリードしてくれるといいのですが、こういったアプローチを取る指導者もなかなかいないと思いますので、今後、このブログのなかでお示ししていければいいな、と考えています。

 

まとめ

 

英語の文法は、

 

①全体像を把握し、現在地点を常に確認すること

②単純なところから複雑・詳細へ、段階的に勉強すること

③段階を踏みながら、全体を何度も繰り返すこと

 

この3点が重要です。

 

そして、段階別にとは、

 

第1段階.超基本(全体像把握のため)

第2段階.基本

第3段階.詳細

 

をベースの考えとすることです。

 

後は、自分なりのバリエーションを加えてみても良いと思います。

 

英語指導者の方は、生徒に「埋もれ感」を持たせないためにも、このようなアプローチを採用されてはいかがでしょうか。私が生徒なら、それを強く望みます。

 

是非、参考にしてみて下さい。

 

次回から英文法の具体に入っていこうと思いますので、その前に簡単にその考え方をご説明しました。

 

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!

 

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