【概要】
疑問文(質問)には
- 「Yes」「No」で答えられるもの
- 「Yes」「No」で答えられないもの
があります。
- を「クローズドクエスチョン(closed question)」
- を「オープンクエスチョン(open question)」
といいます。
前回は1.を見たので、今日は、2. オープンクエスチョンの作り方=5W1Hを使った疑問文を見ていきます。
オープンクエスチョンとは
例えば、
「どうやってここまで来たのですか?」
という質問に「Yes」「No」で答えたらおかしな回答になります。この質問は「オープンクエスチョン」だからです。
オープンクエスチョンは「5W1H」を使った質問です。
5W1H
5W1Hとは、
- when(いつ)
- where(どこ)
- who(だれ)
- what(なに)
- why(どうして)
- how(どうやって、どんな具合で)
のことで、各単語の頭文字をとってこのように呼ばれています。英語の「疑問詞」と呼ばれる単語群の総称みたいなものです。
これらの単語を使った疑問文(質問)に対しては、「Yes」「No」で答えることができません。
疑問詞(5W1H)を使った疑問文
次の文を基に疑問詞を使った疑問文を作成してみます。
I went to the party yesterday. (昨日、私は [その] パーティーに行った)
「party(パーティー)」という名詞に「the」が付いていますから、すでに会話の中で話し手と聞き手は、どのパーティーについて話しているのかが分かっている状態です。日本語訳するときには「その」とはわざわざ言わないのが通例ですので、これからは省きます。
「went」は「go(行く)」という一般動詞の過去形です。「go to ~」で「~に行く」という意味です。
通常の疑問文(Yes, Noで答えられる質問)
これを単純な疑問文、「Yes」「No」で答えられる質問の形にしてみます。
Did you go to the party yesterday? (昨日パーティーに行きましたか)
元の文では、一般動詞「go」の過去形「went」が使われていますので、疑問文には過去のことを聞く「Did」を先頭に持ってきて「went」を原形に戻しています。
① when(いつ)を使った疑問文
いつパーティーに行ったのか、質問する文を作ってみましょう。
聞き手からすると、元の文のうち「いつ」、つまり「yesterday(昨日)」の部分が分からない状態です。
「いつ」は英語で「when」です。
疑問詞は文の頭に持ってくるのがルールですから、最終形は次のようになります。
When did you go to the party? (いつパーティーに行ったのですか)
質問に対する答えは当然以下のようになります。
I went to the party yesterday.
② where(どこ)を使った疑問文
昨日、どこへ行ったのか、質問する文を作ってみましょう。
聞き手からすると、元の文のうち「どこ」、つまり「to the party(パーティーへ)」の部分が分からない状態です。
「どこ」は英語で「where」です。
疑問詞は文の頭に持ってくるのがルールですから、最終形は次のようになります。
Where did you go yesterday ? (昨日はどこへ行ったのですか)
質問に対する答えは当然以下のようになります。
I went to the party yesterday.
③ who(誰)を使った疑問文
昨日、誰がパーティに行ったのか、質問する文を作ってみましょう。
聞き手からすると、元の文のうち「誰が」、つまり「you(あなたが)」の部分が分からない状態です。
「誰」は英語で「who」です。この場合、「who」が主語になりますので、主語の部分に「who」を入れて、疑問文であるので「?」を最後に付ければ完成です。
この質問に対する回答は
I went to the party yesterday.
でも良いのですが、誰が行ったのか分かれば良いので、次のように短縮して回答することのほうが一般的です。
I did. (私が行ったよ)
④ what(なに)を使った疑問文
昨日、パーティーで何を食べたのか、質問する文を作ってみましょう。
元の文は次のようになります。
I ate salad at the party. (パーティーではサラダを食べた)
「ate」は「eat(食べる)」の過去形です。
これを「yes」「no」で答えられる単純な質問にします。
Did you eat salad at the party ? (あなたはパーティーでサラダを食べましか。
では、「何を食べたのか」聞きたい疑問文を作りましょう。
聞き手からすると、元の文のうち「salada(サラダ)」の部分が分からない状態です。
「なに」は英語で「what」です。
疑問詞は文の頭に持ってくるのがルールですから、最終形は次のようになります。
What did you eat at the party ? (パーティーでは何を食べたのですか)
質問に対する答えは当然以下のようになります。
I ate salad at the party.
⑤ why(どうして)を使った疑問文
昨日なぜパーティーに行ったのか、質問する文を作ってみましょう。
元の文は以下のようになります。
I went to the part for my success. (私は自分の成功のためにパーティーに行った)
これを「yes」「no」で答えられる単純な質問にします。
Did you go to the party for your success? (あなたは自分の成功のためにパーティーに行ったのですか。
聞き手からすると、元の文のうち「なぜ」、つまり「for your success(自分の成功のために)」の部分が分からない状態です。
「なぜ」は英語で「why」です。
疑問詞は文の頭に持ってくるのがルールですから、最終形は次のようになります。
Why did you go to the party yesterday ? (昨日はなぜパーティーに行ったのですか)
質問に対する答えは当然以下のようになります。
I went to the party for my success.
⑥ how(どうやって)を使った疑問文
昨日は、どうやってパーティーに行ったのか、質問する文を作ってみましょう。
元の文は以下のようになります。
I went to the party by taxi. (私はパーティーにタクシーで行った)
これを「yes」「no」で答えられる単純な質問の形にすると次のようになります。
Did you go to the party by taxi? (パーティーにはタクシーで行ったのですか)
聞き手からすると、元の文のうち「どうやって」、つまり「by taxi(タクシーで)」の部分が分からない状態です。
「どうやって」は英語で「how」です。
疑問詞は文の頭に持ってくるのがルールですから、最終形は次のようになります。
How did you go to the party ? (どうやってパーティーに行ったのですか)
質問に対する答えは当然以下のようになります。
I went to the party by taxi.
⑥’ how (どんな具合で)を使った疑問文
「how」にはもう一つの意味があって、文脈によって「どんな(具合)で」と、なんらかの状態を尋ねる意味にもなります。
How are you?(調子はどうですか)
よく耳にしますね。もし断定する文に直したとしたら、
You are fine. (あなたは元気です)
です。
これを「Yes」「No」で答えられる疑問文にするとこうなります。
Are you fine? (元気ですか)
この「fine」が今は分からないので、これを「how」に直して、文の先頭に持ってくれば、「how」を使った疑問文となります。
最終形はこのようになります。
How are you? (調子はどうですか)
まとめ
今日見た文を全て並べてみます。
- when(いつ)
- where(どこ)
- who(だれ)
- what(なに)
- why(どうして)
- how(どうやって、どんな具合で)
- When did you go to the party ?
(回答)➡ I went to the party yesterday. - Where did you go yesterday ?
(回答)➡ I went to the party yesterday. - Who went to the party ?
(回答)➡ I did. - What did you eat at the party ?
(回答)➡ I ate salad at the party. - Why did you go to the party ?
(回答)➡ I went to the party for my success. - How did you go to the party ?
(回答)➡ I went to the party by taxi. - How are you?
(回答)➡ I am fine.
以上、5W1Hと言われる疑問詞を使った疑問文の作り方でした。
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