【凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法6】基本英文法の全体感(英語の先生にも役立つと思います)

【概要】

段階別ホリスティックアプローチの考えに基づき、今回は、基本的な英文法の全体像を把握することがゴールです。

 

こんなことを勉強していくんだな、という感覚を持ってもらうためです。次回以降は、これを頭に置きつつ具体的な英文法をご説明していきます。

 

英文法は、文を作成する視点で学ぶのが良く、しかも最初は単純化した全体像を把握することが重要だと考えていますので、今回もそのようにご説明します。

 

こじたむ

これから英語の勉強をしよう、と考えてる方は勿論のこと、こんな風に教えてみては?という提案にもなっていますので、是非、英語の先生にも読んでもらいたいです。

 

段階別ホリスティック・アプローチの詳細については、過去記事をご参照下さい。

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<図1.今回のご説明箇所>

今回は、英語の勉強フレームワークの「2.文法を理解する」がお話の中心です。

 

 

<図2.今回のご説明の段階(段階別ホリスティックアプローチ)>

段階別ホリスティックアプローチの、第1段階(1回目の勉強)を行っています。

 

目次

 

基本英文法の全体像(概観)

英語は言葉ですから、「どうやって文をつくるのか?」という視点から英文法を勉強していくべきだと考えます。

 

従って、全体像の把握も英語の文章をモデル化(単純化)して把握するのが効果的です。

 

まずは、下の図を見てください。

かなり単純化していますが、文作成のプロセスと紐つけて、文の形を表現しています。

どんな言語でも、主語と述語が文の肝となりますので、まず、そこを中心に据えるべきです。

 

<図3.基本英文法の全体像(まずはここからスタート)>

 

 

以下、各ステップをご説明します。

 

 

ステップ①「文の種類」を決める

文を作成する時には、まず、どんな文をつくりたいのか、を決めます。

 

<図4.全体像における該当箇所(文の種類)>

 

質問したいのか、普通に肯定したいのか、否定したいのか、といった文の種類です。

文の種類としては全部で8通りしかありません。(詳細は後述します)

 

 

ステップ②「主語を含むパート」を決める

次に主語を決めます。

 

<図5.全体像における該当箇所(主語を含むパート)>

 

何を話の主題にしたいのか、ということです。

以下、各項目をご説明します。

 

 

冠詞

この後ご説明する名詞には冠詞がついたり、つかなかったりしますので、冠詞について勉強します。

全部で4通りが考えられます。

 

名詞

主語になれる品詞は、基本的に名詞、この後ご説明する代名詞だけです。

名詞は全部で3通りのパターンがあります。

 

代名詞

代名詞は、わたし、あなた、といった単語で、名詞と代替関係にあります。

全部で12通りあります。

 

 

ステップ③「述語を含むパート」を決める

主語が決まったら、次は述語をどうするか、を決めます。

述語は色々なことを同時に考慮しないといけませんので、若干厄介です。

 

<図6.全体像における該当箇所(述語を含むパート)>

以下で、各項目をご説明します。

 

助動詞

まずオプションとして助動詞をつけるか、つけないかを考えます。

助動詞は全部で9通りあります。

 

動詞

英語の場合、述語になれるのは動詞だけですので、動詞は必須となります。

動詞のタイプとしては、全部で2通りしかありません。

 

態(たい)

「態」とは、主語が動詞の作用を

  • 自発的にするのか
  • 受け身的にされるのか

を表現するものです。

全部で2通りです。

 

時制

「時制」とは時の概念です。現在・過去・未来といったものです。

英語は日本語より時制が多く、全部で12通りもあります。

 

 

ステップ④「文型」が決まる

動詞が決まると、ほぼ自動的に「文型」がきまります

 

<図7.全体像における該当箇所(5文型)>

 

文型には第1文型から第5文型まで、全部で5つありますが、動詞の種類(2種類)によって若干のバリエーションがでてきますから、5文型といいつつ、勉強する項目でいうと、全部で7通りあります。

 

 

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以上、英文法の基礎として勉強する項目数は、全部で55項目ということになります。

 

 

基本英文法の全体像(一段詳しく)

それでは、もう少し詳しく中身を見てみましょう。

 

 

①文の種類

<図8.全体像における該当箇所(文の種類)(再掲)>

 

8通りの文の種類は以下の通りです。

<図9.文の種類:8通り>

  • 平叙文とは断定する文です。
  • 疑問文とは質問する文です。
  • 命令文とは命令する文です。
  • 感嘆文とは感動を表す文です。

 

以上4つに、それぞれ

 

  • 肯定する場合
  • 否定する場合

 

の2種類ずつ考えれますので、全部で8パターンが考えられる、というわけです。

 

勉強の論点

それぞれの文の種類は、英語ではどうやって作るのか、が今後の勉強の論点となります。

 

 

②主語を含むパート

<図10.全体像における該当箇所(主語を含むパート)(再掲)>

 

冠詞

名詞のタイプによって、直前に冠詞がついたり、つかなかったりします。

 

<図11.冠詞:4通り>

 

勉強の論点

冠詞は3つしありませんが、どのような場合に、どの冠詞がつくのか、あるいは付かないのか、を知ることが勉強の論点となります。

 

名詞

英語において、主語になれるのは、

  • 名詞
  • 代名詞
  • 名詞句
  • 名詞節

 

だけです。つまり、名詞の仲間だけが主語になれる、ということです。

まずは名詞・代名詞を主語に立てることが基本です。

 

<図12.名詞:3通り>

 

名詞は

  • 数えられる名詞(可算名詞)と
  • 数えられない名詞(不可算名詞)に分かれます。
  • 数えられる名詞(可算名詞)は、単数と複数が出てきます。

従って、名詞のパターンとしては、3通りとなります。

 

勉強の論点

何が可算名詞となり、何が不可算名詞になるのか、

単数と複数はどうやって表現するのか、が勉強の論点となります。

 

代名詞

英語で主語を考える際、「人称」という概念が重要となります。人称とは、話題の中心をどこにおくか?ということです。

  • 自分を主語とする場合(1人称)
  • 話相手を主語とする場合(2人称)
  • それ以外を主語とする場合(3人称)

と、まず、3つのパターンがあります。

 

これに、数の概念「単数・複数」が入り込んできます。

つまり、主語は「一人・一つ」という「単数」なのか、「二人以上・二つ以上」という「複数」なのか、です。

 

これらを表す代名詞は全部で、以下12通りだけです。

 

<図13.代名詞:12通り>

 

勉強の論点

英語における具体的な代名詞は何か、が勉強の論点になります。

 

③述語を含むパート

<図14.全体像における該当箇所(述語を含むパート)(再掲)>

 

助動詞

助動詞とは、動詞の前につけて、動詞の意味を補足する役目を果たします。

 

以下の通り、全部で8種類、助動詞はオプションですから、助動詞がないパターンもありえますので、全部で10通りと考えます。

 

<図15.助動詞:10通り>

 

勉強の論点

どういう時に助動詞をつけるのか、各言葉の意味するところは何なのか、が勉強の論点となります。

 

動詞

英語において述語になれれるのは動詞だけです。

動詞には、「be動詞(びーどうし)」「一般動詞」と大きく2つの種類しかありません。

 

<図16.動詞:2通り>

 

「be動詞」とは状態を表す動詞です。

「主語」が~という状態だ、または「主語」は~だ、という文を作る時に使用します。

数は全部で9つしかありません。

 

「一般動詞」とは、それ以外全部の動詞を指します。

~する、といった動作を表します。

数は、たくさんあります。

 

勉強の論点

それぞれの動詞はどういうものがあるのか、どういう特徴があるのか、が勉強の論点となります。

 

態(たい)

主語が、主体的に何かをするのか、主語が受身的に何かをされるのか、どちらかを決めます。

2通りあります。

 

<図17.態:2通り>

 

勉強の論点

どういう時に能動態とし、どういう時に受動態を考えるのか、

それぞれどういう型で表現するのか、が勉強の論点となります。

 

時制

述語の最後は、「時制」です。時制とは、時の概念です。

英語には、全部で12通りもありますので大変です。

 

<図18.時制:12通り>

 

勉強の論点

各時制の意味と型が勉強の論点となります。

 

④5文型

<図19.全体像における該当箇所(5文型)(再掲)>

 

動詞が決まると、ほぼ自動的に文型が決まります

第1文型~第5文型まであります。

 

下の表を見ていただくと分かるとおり、述語となる動詞が目的語を必要とするか、補語を必要とするかなどで文型がほぼ自動的に決まってきます

 

<図20.5文型:7通り>

 

動詞のパタンが、「Be動詞」と「一般動詞」がありますので、全部で7通りが考えられます。

 

勉強の論点

各文型の型、意味、動詞のタイプが勉強の論点となります。

 

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以上が、文を作ろうと思った時に、最低限必要な項目、最初に勉強すべき英文法の全体像となります。

 

 

「品詞」「働き」との関係

今回、登場した品詞は、全部でいくつだったでしょうか?

 

以前お見せした「品詞一覧」にあてて見てみましょう。太い赤枠が、今回見た範囲です。

 

<図21.今回のご説明で言及した品詞>

 

全部で10ある品詞のうち、最初に勉強するものは、5種類だけとなります。

残りの5種類は、2回目以降の段階で勉強することとします。

 

 

また、今回説明した「品詞の文における働き」はいくつだったでしょうか?

前回の「品詞のなれる・なれない表」で確認してみましょう。

 

<図22.今回のご説明で言及した「働き」>

 

今回は、主語、述語、目的語、補語については勉強します。

 

品詞と働きを見て頂くとわかるのですが、要は修飾語については一旦勉強せず、2回目以降に勉強することとします。

 

なぜ、これらだけで良いのでしょうか?

他を省いても良いのでしょうか?

 

答えは「Yes」となります。第1回目の勉強ではこれだけでOKです。

理由は、

①修飾語がなくても、最低限完成した文をつくることが可能だからです。

②そして、繰り返すことを前提に、基本的な部分から詳細へ、という考えのもと、まずは最低限文章を作る部分だけを勉強しましょう、というプロセスを踏むためです。

 

 

おさらい:今日はこれだけ覚えればOK

今日は、非常に単純化した文のモデルを使い、基本となる文法の全体像を把握することを試みました。

1回目として、大体こんなことを勉強するんだな、全部で57項目くらいあるのね、というくらいの意識で大丈夫です。

 

次回以降、一つ一つ文法の中身を見ていきますが、常にこの全体像に立ち返りつつ、説明を進めていきます

 

今回は、まずは下の図だけでも頭に入れるようにしましょう!

 

<図23.基本的な英文法の全体像(再掲)>

 

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

 

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