【概要】
時制(理論編)では、一切英語を使わずに、「時制の考え方」に集中して説明しました。
そこでは、「英語の時制は全部で16種類ある」と言いました。
今回から数回にわたって、実際、英語を使って時制をどう表現するのか?を説明していきます。
まずは、最初の基本的な部分、「現在・過去・未来」です。
時制に集中するために
基本英文法の段階では、まず、「各時制を表現するための形」に集中したいので、他を単純化して説明します。つまり、以下の2つの例文だけを使ってみていきます。
若干意味不明な部分もあると思いますが、時制は少し複雑なので、一旦単純化してエッセンスだけに集中した方が良いので、そのようにします。
常に新しいことを学び続けてきた上で言えることですが、こうして「余計な部分はできるだけそぎ落として、一旦単純化して大切な部分に集中する」ということが、結局一番効率的なのです。
【例文1:be動詞を使った文】
- She is funny. (彼女は面白い)
「she」という主語は3人称で、単数(一人)で、現在のことを言いたいので「be動詞」は「is」を使います。
「funny(面白い)」は形容詞で、主語である「she」の説明をしているので文のなかで「補語」という働きをしています。このあたりは、「目的語・補語を含むパート」で説明しますが、ここでは、
【例文2:一般動詞を使った文】
- I watch TV. (私はテレビを見る)
時制:16通り
まず英語の全時制について簡単におさらいしておきましょう。
<時制:16種類>
- 基本形
- 現在:現在について話す時に使う
- 過去:過去について話す時に使う
- 未来:未来について話す時に使う
- 完了形
- 現在完了:現在既に完了していることを表す
- 過去完了:過去既に完了していることを表す
- 未来完了:未来には完了していることを表す
- 進行形
- 現在進行:現在進行していることを表す
- 過去進行:過去に進行していたことを表す
- 未来進行:未来に進行しているだろうことを表す
- 完了進行形
- 現在完了進行:現在からみて、前からずっと進行していることを表す
- 過去完了進行:過去からみて、前からずっと進行してきていることを表す
- 未来完了進行:未来には、ずっと進行しているだろうことを表す
- 仮定法
- 仮定法過去:現在の現実とは異なることを仮定して話す時に使う
- 仮定法過去完了:過去の現実とは異なることを仮定して話す時に使う
- 仮定法進行
- 仮定法過去進行:現在の現実とは異なることを仮定し、それがずっと継続していただろうことを表す
- 仮定法過去完了進行:過去の現実とは異なることを仮定し、それがずっと継続していただろうことを表す
今日は、まずは、「現在・過去・未来」をどう表現するか?をお話します。
現在:動詞の現在形を使う
時制が「現在」ということは、今、現在のことについて話したい、ということです。
動詞の活用の一つ「現在形」を使って表現します。
動詞の活用については、こちらで解説しています。
【例:be動詞の場合】
- She is beautiful. (彼女は美しい)
主語が3人称、数は単数、時制は現在ですから、be動詞は「is」を使います。
「今現在、彼女は美しい」ということを言っている文です。
【例:一般動詞の場合】
- I like