「Yes, No」では答えられない疑問文を作る疑問詞には、whatやwhenのように「wh」から始まる疑問詞と「how」という疑問詞があります。
5W1Hのところで話したように、「how」には「①どうやって ②どう(いう具合で)」という2つの意味があります。
① How did you go to the party? (どうやってそのパーティーに行ったの?)
② How are you? (あなたはどういう具合ですか?➡調子はどう?)
5W1Hについては以下の記事で説明していますので、興味ある方はお読み下さい。
「how」は、すぐ後ろに形容詞や副詞を続けて「どのくらい」という意味を作ることもできます。
何かの程度を尋ねる時に使うことができます。
How + 形容詞・副詞=「程度」を尋ねることば
今日は、how + 形容詞・副詞を使った疑問文にはどのようなものがあるのか、見てみます。
How + 形容詞・・・?
「how + 形容詞」で、「どのくらい~なのですか?」と、程度疑問文を作ることができます。形容詞であればなんでもhowにつけることができます。
How+形容詞:疑問文の作り方ステップ
How old are you?(あなたは何歳ですか)
この「old」は「古い」という形容詞です。
これは、例えば、
You are seventeen years old. (あなたは17歳です)
の「seventeen years old(17歳)」の部分が分からないので、
- 「seventeen years old」を「how old」に置き換えて
- 文の一番最初に出して
- 後ろを疑問文の形にする(ここではbe動詞が使われているため、be動詞と主語「you」の位置を入れ替える)
というステップで疑問文を作ります。
注意点は、「how」と「old」は「どれくらい古い」と修飾・非修飾の関係が成り立っているため切り離さず、あたかも一つの単語のように扱い、一緒に文の先頭に持ってくるという点です。
他にも形容詞であれば何でもhowの後に付けることができます。
- How far is it?(それはどのくらい遠いの?)
- How close is it?(それはどのくらい近いの?)
- How large is it?(それはどのくらい大きいの?)
- How small is it? (それはどのくらい小さいの?)
- How long is it?(それはどのくらい長いの?)
- How short is it?(それはどのくらい短いの?)
- How beautiful is it? (それはどのくらい美しいの?)
- How ugly is it?(それはどのくらい醜いの?)
などなど、形容詞の程度を聞きたい疑問文になりますから、どんな形容詞でもOKです。
How + 副詞・・・?
同じように、副詞もhowの後ろに付けて、「どのくらい~なのか?」という意味となり、疑問文を作ることができます。
How +副詞:疑問文の作り方ステップ
「How +形容詞」と全く同じステップで疑問文を作ります。
How often do you go to the church? (どのくらいの頻繁にその教会に行くのですか?)
この「often」は「しばしば」とか「頻繁に」という副詞です。
これは、例えば、
You go to the church everyday. (あなたはその教会に毎日行く)
という文の「everyday(毎日)」の部分が分からないので、
- 「everyday」を「how often」に置き換えて
- 文の一番最初に出して
- 後ろを疑問文の形にする(ここでは一般動詞が使われているため、「do」を使って疑問文を作る)
というステップで疑問文を作ります。
注意点は、「how」と「often」は「どれくらい頻繁に」と修飾・非修飾の関係が成り立っているため切り離さず、あたかも一つの単語のように扱い、一緒に文の先頭に持ってくるという点です。この点も「How +形容詞」と同じです。
「how+形容詞」同様に、何かの「程度」を尋ねる意味となってさえいれば、つまり意味が通れば、どんな副詞を付けても間違いではありません。
- How soon will he come here? (彼はどれくらいすぐにここへ来ますか?)
- How deeply can you go?(どれくらい深く行けますか?)
但し、副詞はかなり範囲が広いので、場合によっては意味が通じない場合があります。「程度」を聞くのに不適切な副詞があるからです。
例えば、「there(そこに)」は副詞ですが、「How there」というと、「どのくらいそこに」とおかしな意味になってしまいます。
数・量をたずねる「how many」と「how much」
「how many」と「how much」も同じ仲間です。後ろに名詞を置くことができる、という点で少し特殊なので、別枠で扱います。
how many:数えられるものの「数」を聞きたい時
「how many」は数えらるものの数を聞きたい時に使います。
How many are there?(どれくらいあるのですか?)
と「how many」だけで使うこともできますが、後ろに数えられる名詞を置くこともできます。
How many books do you have?(どれくらい多くの本を持っているのですか?➡どれくらい本を持っているのですか?)
「book」は数えられる名詞です。
how much:数えられないものの「量」を聞きたい時
「how much」は数えらないものの量を聞きたい時に使います。
How much is the book?(その本はいくらですか?)
「how much」と言えば値段を聞くフレーズですが、お金は英語では「数えられない名詞」として扱われますので、「much」が使われます。
How much do you love him? (どれくらいあなたは彼を愛しているの?)
と言えば、愛している量を聞きたいわけです。
「how much」の後ろに数えられない名詞を置くこともできます。
How much water do you need?(どれくらい多くの水が必要ですか?➡どれくらいの水が必要ですか?)
「water」は数えられない名詞です。
まとめ
「how+形容詞・副詞」はなにかの「程度」を尋ねる時に使うことばです。
「how +形容詞・副詞」は必ず文の先頭に置き、後ろは疑問文の形にします。
「how many」「how much」は、後ろに「名詞」を置くことができます。
「how many」の後ろには「数えらる名詞」、「how much」の後ろには「数えられない名詞」を置きます。
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