はじめに: 小学生にも英文法が必要だ
娘がオンライン英会話を体験したときの話。
優しそうな先生が色々と話しかけてきますが、娘がなかなか会話できないのを見て、
「簡単な基礎的な文法が分かればできるのになー」
と強く思いました。
そこで小学生向けの簡単な文法書を探したのですが、なかなかいい本がありません。
とっつきやすい小学生向けの文法書はないかな、そう感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
こうなったら自分で作っちゃえ!ということで、作りました。
それが、今回紹介する
『小学生向けの簡単英語文法ドリル』
です。
ルールをさらっと簡単に説明した後に、繰り返しドリルを行えば、子供は覚えてしまいます。
そろばんや公文と同じやり方です。
英語も同じで、結局、簡単なルールを頭で一回理解した後に繰り返し練習して慣れれば良いのです。
このドリルも「簡単なルールを理解➡慣れ」を目指して作り上げていこうと思います。
小学校の3年生から4年生以上であれば、できるようにしていこうと考えています。
全体像の説明:主語+述語が骨格!
何をするかというと、下の表にそって簡単な文を作る練習をしていきます。
まずは「主語」を決める
日本語でも英語でも、どんな言葉でも、文には必ず主語と述語があります。
- 何はなんだ
- 何はどうする
といった時の、
「何は」が主語、
「なんだ」「どうする」が述語です。
今回は、主語は以下の言葉を使って練習していきます。
次に「述語」
英語の場合、主語のすぐ後に述語を置きますので、主語を何にするか決めたら、次に述語をどうするか、を決めます。英語の述語部分は若干面倒ですが、この述語をマスターすればかなりしゃべれるようになりますので、しっかり覚えたいところです。
述語には必ず動詞が使われる、ということ
英語の述語には、必ず動詞という言葉が使われます。
ですから、
述語=動詞
と覚えてしまっても良いです。
動詞には2種類ある、ということ
動詞には2種類あります。
- be動詞
「かわいい」とか「静かだ」といった何かの状態・様子を表す時に使います。 - 一般動詞
「遊ぶ」とか「歌う」といった何かの動きを表す時に使います。
述語を作るときに考えなくちゃいけないこと
では、動詞を含む述語部分を作る時に考えなければならないことを見てみましょう。
英語の述語部分をパターン分けすると下のような表に整理できます。
英語で述語部分を作るには、4つの重要なことを考えなければいけません。この4つの重要なことで整理したのがこの表です。
- 時制
現在、過去、未来、いつのことを言いたのか? - 動詞
「~です」という「状態」を言いたいのか、「~します」という「動作」を言いたいのか? - 文の種類
断定するのか、質問するのか、命令するのか、驚きを表すのか? - 肯定・否定
「~です」と肯定するのか、「~ではないです」と否定するのか?
まだ今は「ふ~ん」で良いですので、こんな感じで整理できるんだな、とだけ知っていれば良いです。
ただし、主語+述語、これが基本英語文の骨格なんだ、ということだけは覚えておいてください。
「~です」の文
ちょっと前置きが長くなりました。
早速はじめましょう。
まずは「~です」という文を作ります。表の左上の赤枠の部分ですね。
「◯◯は、かわいいです。」という文で練習してみます。
「~です」のドリル
( )に以下のいずれかを入れて英語の文を完成させましょう。
- am
- are
- is
回答
「かわいい」という「状態」を表すために使う動詞、
- am
- are
- is
を「be動詞」といいます。be動詞は、主語が何かによって決まったものを使います。
主語が I (私)の時は「am」、You(あなた)の時は「are」といった具合です。
このあたりは「習うより慣れろ」ですから、下の回答を見て、声に出して練習しましょう。
1~12までの文をGoogle翻訳を使って一気に読み上げている音声を張り付けてあります。練習の時は、このように、必ず英語のネイティブが言っている音を聞いて、できるだけ真似して声に出して練習することが大事です。同じように一気に12の文を言えるようになるまで練習して下さい。
発音の注意点
上の文で、「th」を含む単語が出てきますね。This, That, They, These, Thoseです。
「th」は、舌の先を、歯で軽くかんで発音します。日本語にはない発音ですから、練習の時から意識して発音するようにしましょう。
短くして早くいう場合(主語とbe動詞をくっつけて発音する)
しゃべり言葉では、主語とbe動詞をくっつけて短くして早く言う場合がほとんどです。
例えば、
I am cute. を I’m cute.
といった具体です。会話ではほぼこちらを使いますので、こちらも何度も練習して、慣れて覚えてしまいましょう。
上記のドリルを順番を変えたりしながら何度もやってみて下さい。とにかく、体に染み込ませて、自然と I とくれば am が出てくるくらい繰り返し声に出して練習する事がとても大切です。