【概要】
今回は、述語パートをつくる際に、考えなければならない「態(たい)」についてご説明します。
ポイントは、
どうやって受動態(受け身の文)を作るか
です。
受動態を作ると、動詞の意味・形に影響が出ます。
今日のゴールは
・能動態と受動態の意味上の違い
・受動態の作り方
を理解することです。
簡単なので、すぐ終わりますよ。
基本英文法における「態」の位置づけ
「態」は、述語パートを作るときに考えなければならない要素で、動詞の意味と形に影響を与えます。
<図1.基本英文法の全体像>
「態」:2種類
英文法における「態」とは、「主語と動詞の関係性」を表す文法用語です。
1.能動態
2.受動態
の2種類があります。
1.「能動態」とは
主語が動詞の行為者であることを表します。
例)
I will run.(私は走るつもりだ)
※「run」という動詞の行為は、主語である「I (わたし)」が行います。
2.「受動態」とは
これに対して、受動態では、主語が動詞の行為者でなく、誰か他の者によって動詞の行為がなされたことを表します。
主語は、行為の受け手となります。いわゆる「受け身の文」ということです。
例)
わたしは褒められた。
※褒めたのは、主語である「わたし」でなく、誰か他の人です。「わたし」は受け身的に、誰か他の人によって「褒められた」のです。
では、これを英語でどう表現するのでしょうか?
受動態の文の作り方:be動詞+一般動詞の過去分詞
英語の動詞は、基本的に全て「能動態」を前提としています。
例1)
I will run. (わたしは走るつもりだ)
※「走る」のは主語である「わたし」です。
例2)
You will go. (あなたは行くつもりだ)
※「行く」のは主語である「あなた」です。
となると、英語では受動態が特殊であり、形を変えて「受動態」であることを表現する必要があります。
受動態は、
Be動詞 + 一般動詞の過去分詞
で作ることができます。
例1)
I was praised. (わたしは褒められた)
be動詞である「was」は、主語が「I」の時の過去形です。
つまり「過去のこと」を話しています。
<図2.be動詞の活用(前回の復習)>
「praised」は動詞「praise(~を褒める)」という動詞の過去分詞です。
「褒められる」という受け身の意味となります。
<図3.一般動詞「praise(~を褒める)」の活用>
「be動詞+一般動詞の過去分詞」の形ですので、過去についての受動態の文だ、とわかります。
過去形、過去分詞は、前回見た「動詞の活用」にありましたね。
過去分詞には、元々、「~される」という受身的な意味合いがあります。
<図4.動詞の活用(前回の復習)>
動詞の活用については前回の記事をご覧下さい。
まとめ
1.
述語を作る際、能動態とするか、受動態とするか、を考える必要がある。
2.
英語の動詞は、全て能動態を前提としているため、受動態を作るときに「形」を変えて受動態であることを伝える必要がある。
3.
受動態は、「be動詞+一般動詞の過去分詞」という形で表現する。
以上、受動態を作るのは簡単ですね。
次回は、ちょっと厄介な「時制」についてご説明します。
述語パート完成は間もなくです!
どうぞお楽しみに!!