【要点】
英語で否定文を作るとき最も普通なのが、述語部分に「not」という否定を表す単語を置く、というやり方です。
もう一つ、異なる否定の作り方があり、それが「主語に否定を表す単語を使う」というやり方です。
- nobody/no one
- nothing
といった否定を表す名詞を使って作ります。
この考えは日本語にはないので、最初はとっつきにくいかも知れませんが、英語では頻出しますので、是非、慣れるようにしましょう。
「nobody」「no one」を使った否定文
「nobody」とは、「no」と「body」が合わさった言葉で、「誰も~でない」「誰も~しない」という「人」に焦点を当てた否定語です。
「no one」とは、「no」と「one」が合わさった言葉で、「nobody」と同じ意味となります。
直訳すれば、「ゼロの人が~する・~だ」と言っているのですが、日本語にはそういった言い方がありませんから、訳す時には「誰も~でない」「誰も~しない」となります。
不定代名詞で、
- somebody/someone(誰か)
- anybody/anyone(誰でも、いかなる人でも)
の仲間です。
ですので、3人称単数扱いとなります。
「no one」だけ、なぜか、「no」と「one」の間にスペースが入ります。
Nobody wants it. (誰もそれを欲しくない)
No one wants it. (誰もそれを欲しくない)
上の文で、「nobody」「no one」は主語となっています。
3人称単数ですから、上の例のように現在時制の時には、一般動詞には「s」が付きます。
「nothing」を使った否定文
「nothing」とは、「no」と「thing」が合わさった言葉で、「何も~でない」「何も~しない」という「物・事柄」に焦点を当てた否定語です。
直訳すれば、「ゼロのもの・ことが~する・~だ」と言っているのですが、日本語にはそういった言い方がありませんから、訳す時には「何も~でない」「何も~しない」となります。
これも不定代名詞で、
- something(何か)
- anything(どれでも、いかなるものでも)
の仲間です。
ですので、これも3人称単数扱いとなります。
Nothing is new. (何も新しくはない)
上の文で「nothing」は主語になっています。
3人称単数ですから、上の例のように現在時制の時には、be動詞は「is」を使います。
不定代名詞ですから、形容詞で修飾する場合、後ろから修飾します。
There is nothing new in the book. (その本には新しいものは何も書かれていない)
「new」は「nothing」の後ろに置かれて、「nothing」を後ろから修飾しています。
代名詞一覧
以上のように、英語では、「nobody/no one」や「nothing」を使って、主語で否定を表す代名詞を使うことで否定文を作ることができるのです。
さて、不定代名詞として「nobody/no one」「nothing」を紹介しましたので、これまで紹介した代名詞を一覧にして見てみましょう。
代名詞と呼ばれる単語が出そろった感じです。
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