【要点】
英語の否定文は、日本語と同様に、述部部分で否定形を作るのが基本となります。
否定文を作る否定の形(否定形)には、まとめて見ると法則があるため、一気に見て覚えてしまったほうが断然早く、理解も進むと思います。
今日は、「平叙文(断定する言い方)での否定文の作り方(断定して否定する形)」を一気に見ていきます。
否定文を作る時の確認フロー
否定文を作る時に考えることは、述語部分(動詞を含むパート)に、どのようなことばを使おうとしているか、です。
①まず、助動詞を使う場合は、助動詞をnotで否定すれば終わり
②もし助動詞がなく、完了形を使う場合には、完了形をnotで否定すれば終わり
③助動詞も完了形もない場合、be動詞が使われる場合は、be動詞をnotで否定して終わり
④上記、いずれでもない場合、一般動詞かが使われまているはずですので、一般動詞を否定するのですが、他と少し否定の仕方が異なる
という順番で序列があります。
①助動詞を使う場合の否定形
基本的な助動詞には以下9の助動詞があります。
助動詞が使われる場合の否定形は簡単で、助動詞の後に、否定を意味する単語「not」を入れるだけです。
I will go. (私は行く(つもりだ))[肯定]
I will not go. (私は行かない)[否定]
更に、「will not」は短くして「won’t」と言うこともできます。
I won’t go. (私は行かない)[否定の短縮形]
助動詞が使われた後に登場する動詞は原形になりますので、注意して下さい。
②完了形を使う場合の否定形
完了形には、現在完了、過去完了、未来完了があります。
ただし、未来完了には「助動詞:will」が使われていることに注意しつつ否定形の作り方を見てみましょう。
完了形が使われる場合には、特別動詞とも言える「have」が登場します。
この「have」の後ろに否定を表す「not」を置けば完了です。
時制が現在:現在完了の場合の否定形
I have not eaten yet. (私はまだ食べていない)
※「yet」は「まだ」という副詞
「have not」を縮めて「haven’t」と言うこともできます。
I haven’t eaten yet. (私はまだ食べていない)[否定の短縮形]
主語が3人称の単数である場合、「has」を使います。
He has not eaten yet. (彼はまだ食べていない)
「has not」を縮めて「hasn’t」と言うこともできます。
He hasn’t eaten yet. (彼はまだ食べていない)[否定の短縮形]
時制が過去:過去完了の場合の否定形
時制が過去の場合、「had」を使います。
I had not eaten yet. (私はまだ食べていなかった)
「had not」を短縮して「hadn’t」と言うこともできます。
I hadn’t eaten yet. (私はまだ食べていなかった)[否定の短縮形]
時制が未来:未来完了の場合の否定形
未来完了では、実は「助動詞:will」が使われますので、パターン1の「助動詞が使われる場合の否定形」のルールとなり、will の後ろにnotを置く形になります。
I will not have eaten yet. (私はまだ食べていないことになるだろう)
または
I won’t have eaten yet. (私はまだ食べていないことになるだろう)[否定の短縮形]
③be動詞を使う場合の否定形
助動詞も完了形も使わない場合、be動詞を使うか、一般動詞を使うか考えます。
be動詞を使う場合も、同様にbe動詞の後ろに「not」を置けば完了です。
You are not Ken. (あなたはケンではない)
- 「are not」の短縮形は「aren’t」
- 「were not」の短縮形は「weren’t」
- 「is not」の短縮形は「isn’t」
「am not」の短縮形はなぜかありません。
④一般動詞を使う場合の否定形
助動詞も使われず、完了形でもなく、be動詞も使われない場合、一般動詞を否定することになります。
これまでは、助動詞、have、be動詞の後ろにnotを置けばよかったのですが、一般動詞を否定する場合だけ、ルールが異なります。
なぜか
- do(時制が現在の場合)
- does(時制が現在で、主語が3人称単数の場合)
- did(時制が過去の場合)
という助動詞と同じ働きをする単語が登場し、これにnotを付けるのです。
時制が現在の場合
時制が現在の場合、doまたはdoesを使います。
do, doesは助動詞と同じ働きをしますので、動詞は原形にします。
- I do not play tennis. (私はテニスをしない)
- He does not paly tennis. (彼はテニスをしない)
「do not」も「does not」も短縮形があり、それぞれ「don’t」「doesn’t」となります。
- I don’t play tennis. (私はテニスをしない)[否定の短縮形]
- He doesn’t paly tennis. (彼はテニスをしない)[否定の短縮形]
時制が過去の場合
時制が過去の場合「did」を使い、その後ろに「not」を置いて、否定の形を作ります。
I did not play tennis. (私はテニスをしなかった)
「did not」の短縮形は「didn’t」となります。
I didn’t play tennis. (私はテニスをしなかった)
まとめ
否定文を作る時には、平叙文の述語部分で使う単語を考えて、次の優先順位で考えて否定文を作っていきます。
- 助動詞が使われる場合:助動詞+not
- 完了形が使われる場合:have/has/had+not
- be動詞が使われる場合:be動詞+not
- 一般動詞が使われる場合:do/does/did+not+動詞の原形
なぜか、一般動詞が使われる場合の否定形だけ、若干ルールが異なります。
ここだけ少し注意すれば問題ないと思います。
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