【概要】
今日は、前回に引き続き、述語を含むパートで考えなくてなならない「時制」の一つ、「仮定法」について説明します。
仮定法には全部の4つの形がありますが、今日は、
- 仮定法過去進行形
- 仮定法過去完了進行形
についてです。
「仮定法」とは、「もし~なら、xxxだっただろうに」と、「事実に反することが起きていたら、どうなっていたか」を言いたい時に使う表現で、述語部分の時制を変化させることで表現するのでしたね。
早速見ていきましょう。
仮定法過去進行形
仮定法過去進行形は、
- 仮定法過去形
- 進行形
が一つになっただけです。
おさらいすると、仮定法過去とは
- もし、現在の事実と反することが起きていたら、どうなっていたか、どうしていたか。
- もし、未来の可能性がとても低いことが起きるのなら、どうなるか、どうするか。
を表現する方法でした。
例:
- If it were sunny today, I would go on a picnic. (もし、今日晴れていたら、ピクニックに行っていただろうに)
- If it should be sunny tomorrow, I would go on a picnic. (もし、万が一明日晴れてたら、ピクニックに行っていただろうに)
この結論部分「どうなっていただろう、どうしていただろう」が重要で、
- 助動詞の過去形(would, could など)
が使われているから仮定法だとわかるのだ、と前回説明しました。
素直に「will」を使わずにわざわざ「would」をという過去形を使っていますね。
この「would」のおかげで、「あ、本当はピクニックに行きたかったけど、実際は行けなかったんだな」と分かるわけです。
仮定法過去進行形は、上の結論部分を進行形にすれば良いだけですので、
- If it were sunny today, I would be going on a picnic.
(もし、今日晴れていたら、ピクニックに行ってただろうに) - If it should be sunny tomorrow, I would be going on a picnic.
(もし、万が一明日晴れてたら、ピクニックに行っていただろうに)
とすれば良いのです。
進行形は
- be動詞 + 動詞の現在分詞
で表します。
「would」という助動詞が使われていますので、後ろの「be動詞」は原形の「be」となり、それに「go」の現在分詞である「going」を付ければ良いわけです。
進行形は、わざわざ動作が進行していることを特に強調したい時に使われます。
「go」を「be going」とすることで、「目的地にまさに向かっている感」が出ますので、なんとなく、今頃は喜び勇んで向かっていたのに~!というより切実な「悔しさ感」がより伝わってきます。
仮定法過去完了進行形
仮定法過去完了進行形は、
- 仮定法過去完了形
- 進行形
が一つになっただけです。
おさらいすると、仮定法過去完了とは
- もし、過去の事実と反することが起きていたら、どうなっていたか、どうしていたか。
を表現する方法でした。
例:
- If it had been sunny yesterday, I would have gone on a picnic.
(もし、昨日晴れていたら、ピクニックに行っていただろう)
これも結論部分「どうなっていただろう、どうしていただろう」が重要で、
- 助動詞の過去形(would, could など) + have + 動詞の過去分詞
が使われているから仮定法だとわかるのです。
仮定法過去進行形は、上の結論部分を進行形にすれば良いだけですので、
- If it were sunny today, I would have been going on a picnic. (もし、今日晴れていたら、ピクニックに行ってただろう)
となります。
完了形は
- have + 動詞の過去分詞
でした。
「be動詞」の過去分詞は「been」、その後に、「go」の現在分詞である「going」を置けば良いのです。
まとめ
- 仮定法過去進行形
- 形は「助動詞の過去形+be+動詞の現在分詞」
- 「現在の事実と反することがもし起きていたら、どうしていたのか」または「未来の可能性がとても低いことがもし起きたら、どうしていたのか」の「どうしていたのか」の部分を進行形にすることで、動作が進行中であっただろうことを特に強調したい時に使う。
- 仮定法過去完了進行形
- 形は「助動詞の過去形+have + been+動詞の現在分詞」
- 「過去の事実と反することが起きていたら、どうしていたのか」の「どうしていたのか」の部分を進行形することで、動作が進行中であっただろうことを特に強調したい時に使う。
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