【概要】
今日も述語を含むパートです。
そこで考えなくてはならない時制のうち、「完了進行形」を見ていきます。
<基本英文法のフレームワーク>
<16の時制>
完了進行形は
- have been + 現在分詞(現在完了進行形)
- has been + 現在分詞(現在完了進行形)
- had been + 現在分詞(過去完了進行形)
- will have been + 現在分詞(未来完了進行形)
の4つ形があります。
意味としては、「ずっと~してきている」となり、ずっと長い間、何かをやり続けている、そして今もそれが進行中といったニュアンスとなります。
例として使う動詞の活用
まずは、今日、例文のなかで登場する動詞の活用をざっとおさらいします。
動詞には「be動詞」と「一般動詞」がありましたね。
<be動詞の活用>
<一般動詞の活用:「do(~をする)」の場合>
「do」は目的語を一つとって「~をする」「〜を行う」という非常に汎用性の高い意味を持つ便利な動詞です。
「do」の活用は、「go(行く)」の形ととてもよく似ています。最初の文字が「g」から「d」に変わっただけで、後は全て同じ形をしています。
それでは、完了進行形を、現在・過去・未来と一つ一つ詳細を見てみましょう。
時制⑩:現在完了進行形
「現在完了進行形」は、今現在、何かをずっとやり続けてきており、更に今でも進行中であることを表す表現です。
時間軸としては、かなり長い間の出来事を言う表現です。
形は
- have been + 動詞の現在分詞
- has been + 動詞の現在分詞(主語が3人称単数の場合)
となります。
前半部分「have (has) been」の「been」は「be動詞」の過去分詞ですから、「have (has) + 過去分詞」で「現在完了」の形をしています。
後半部分「been + 動詞の現在分詞」は、「be動詞+現在分詞」で、進行を表現する形、「進行形」となります。
二つ合わせて「現在完了進行形」というわけです。
主語が3人称で単数の時には、「have」が「has」に変化しますので注意が必要です。
例:
- I have been doing this. (私は(ずっと)これをしてきている)
- He has been doing this. (彼は(ずっと)これをしてきている)
時制⑪:過去完了進行形
「過去完了進行形」は、過去のある一地点の時には、何かをずっとやり続けてきており、更にその時にも進行中であったことを表す表現です。
形は
- had been + 動詞の現在分詞
となります。
前半部分「had been」の
- 「had」は「have」の過去形
- 「been」は「be動詞」の過去分詞
ですから、「had + 過去分詞」で「過去完了」の形をしています。
後半部分「been + 動詞の現在分詞」は、「be動詞+現在分詞」で、進行を表現する形、「進行形」となります。
二つ合わせて「過去完了進行形」というわけです。
例:
- I had been doing this. (私は(ずっと)これをしてきていた)
時制⑫:未来完了進行形
「未来完了進行形」は、未来のある一地点の時には、何かをずっとやり続けており、更にその時にも進行中であろうことを表す表現です。
単純な「未来進行形(~しているだろう)」と意味的にかなりかぶってくるので、実際あまり使われているのを見たことはありませんが、言えなくもないし、いざ出てきた時に困りますので、一応習っておきましょう。
形は
- will have been + 動詞の現在分詞
となります。
前半部分「will have been」は「未来完了」の形をしています。
後半部分「been + 動詞の現在分詞」は、「be動詞+現在分詞」で、進行を表現する形、「進行形」となります。
二つ合わせて「未来完了進行形」というわけです。
例:
- I will have been doing this. (私は(ずっと)これをしていることになるだろう)
よく一緒に使われる修飾語
「完了進行形」は、「ずっと~してきている」という長い時間、継続してきていることを表現するため、「長い間(for a long time)」とか「~以来(since~)」といった「長い時間の経過が分かる副詞的な語句」が修飾語として一緒に登場することがよくあります。
- I have been doing this for a long time. (私は、長い間、これをしてきている)
「for a long time」とは、前置詞「for」に「a long time」という「冠詞+形容詞+名詞」が一つになって前置詞句をつくり「長い間」という意味を表す、いわゆる熟語です。
- I have been doing this since yesterday. (私は、昨日以来、(ずっと)これをしている)
「since」は、この場合、後ろに「yesterday(昨日)」という名詞をとっているので、前置詞として働いています。これで「昨日以来」という意味となります。
このように、「完了進行形」は、長い時間ずっと何かをしてきたというニュアンスがあるため、一緒に使われる修飾語句も、「長い間の継続性を強調できるような語句」が好んで一緒に使われるのです。
まとめ
- 完了進行形には、
- 現在完了進行形(have(has) been + 動詞の現在分詞)
- 過去完了進行形(had been + 動詞の現在分詞)
- 未来完了進行形(will have been + 動詞の現在分詞)
がある。
- 完了進行形は、「ずっと~してきている」という、長い間の継続性を表現する形である。
- 長い間の継続性を強調できるような語句が、修飾語として好んで一緒に使われる。
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