【概要】
基本英文法の1周目では、主語になれる代名詞には、基本的なものが12あると言いました。
今日は、これらに加えて、よく英文にでてくる以下9つの新たな代名詞を紹介します。
- somebody(誰か)
- someone(誰か)
- everybody(みんな)
- everyone(みんな)
- anybody(誰でも、いかなる人)
- anyone(誰でも、いかなる人)
- something(何か)
- everything(全てのもの)
- anything(いかなるものでも)
文法用語でこれらを「不定代名詞」と言います。
「不定」とは「定まっていない」という意味です。「誰・どれ」が定まっていない「不特定」という意味です。
ちなみに、
- I, my, me
- we, our, us
- you, your, you
- he, his, him
- she, her, her
- it, its, it
- they, their, them
これらを「人称代名詞」と言います。
そして、以下を「指示代名詞」と言います。
- this
- these
- that
- those
「somebody」と「someone」
「somebody」も「someone」も、同じ意味で、不特定の「誰か」という意味を表します。
「somebody」の方が若干口語的でくだけた感じと言われますが、「someone」という単語も普通に会話にも出てきます。
元々は、特定の人・ものを指すのではない、不特定の「いくらかの」とか「とある」という意味を表す「some」と、身体(人)の意味の「body」や、一人を表す「one」がくっついて出来た複合語ですが、「somebody」も「someone」も、今は一つの単語としてあつかわれます。
「everybody」と「everyone」
「everybody」と「everyone」も両者同じ意味で、不特定の「みんな」という意味を表します。
「everybody」の方が若干口語的でくだけた感じと言われますが、「everyone」という単語も普通に会話に出てきます。
元々は「みんな」「全て」を表す「every」に「body」「one」がくっついてできた単語ですが、今ではそれぞれ一つの単語として扱われます。
「anybody」と「anyone」
「anybody」と「anyone」も両者同じ意味で、不特定の「いかなる人」という意味を表します。
「anybody」の方が若干口語的でくだけた感じと言われますが、「anyone」という単語も普通に会話に出てきます。
もともとは「いかなる」という意味の「any」に「body」「one」がくっついてできた単語ですが、今ではそれぞれ一つの単語として扱われます。
「something」「everything」「anything」
「something」は不特定の「何か」、「everything」は不特定の「全てのもの」、「anything」は不特定の「いかなるもの」という意味の単語です。
「something」「everything」「anything」はそれぞれ、「some」、「every」、「any」に、「もの」や「こと」を表す「thing」がついてできた単語です。
不特定の人・ものを示す
最初に紹介した12の基本となる代名詞は、全て「特定された人・もの」を示す語でした。
例えば、「he(彼)」と言えば、もう会話の中で、誰のことを話しているのか特定できていて、分かっているので、「彼は」と言えるのです。
他も同じで、既に会話で人やものが話題に出てきて、何について話しているか分かっていて特定済みなので、これらの代名詞が使える、という状況でした。
ところが、今日紹介した9つの新たな代名詞は、特に「誰」とか「何」というものが会話の中で特定されていないのだけれども、不特定の人・ものについて示すことができる代名詞なのです。
これらの代名詞は、文法的に言うと「不定代名詞」と呼ばれている代名詞です。その名の通り「誰か、何かは特に定まっていないときに使える代名詞」というわけです。
「誰か、何かは定まっていない」わけですから、特定されましたよ、というサインを送る冠詞「the」や、「誰の」を特定する「my」といった人称代名詞の所有格が付くことはありません。
- the somebody:×間違い
- my somebody:×間違い
では「a」「an」といった冠詞はつくかと言えば、それも付きません。
- a somebody:×間違い
- an anyone:×間違い
なぜでしょうか?
もともと「some(いくらかの、とある)」「every(すべての)」「any(いかなる)」という言葉には、既に数の概念が含まれているから、わざわざ「一つ」を表す「a」「an」は要らない、ということです。
ただ、あまりごちゃごちゃ考えずに「代名詞には冠詞は付かない」と覚えてしまっても良いかと思います。
3人称・単数扱い
全て、3人称・単数扱いになります。
ですから、動詞は、
- be動詞を使う場合、時制が現在なら、「is」
- 一般動詞を使う場合、時制が現在なら、最後に「s」をつける
というルールに従う必要があります。
「everybody」や「everyone」は「みんな」、「everything」は「全てのもの」という意味で、複数のように感じますが、単数扱いになります。これは、「every」という語が、「一つ一つ見ていった結果全員、全て」という意味が隠されていて、「一つ一つ」という部分に焦点があたるので、単数扱いになる、というわけです。
もう少し簡単に覚えようと思えば、「body」も「one」も「thing」も単数だから、と考えてしまっても良いかも知れません。複数なら「bodies」「ones」「things」と後ろが複数形になっているはずです。
- Something is wrong. (何かが間違っている)
- Everything is correct. (全てが正しい)
- Anything is fine. (いかなるものでも大丈夫だ)
形容詞は後ろから修飾
これらの単語は代名詞なのですが、形容詞で修飾することができます。
不特定であることを前提とする単語ですので、形容詞で修飾することで、話していることについて少し範囲を狭めて限定してやることができるのです。
そして、形容詞で修飾する場合の語順が要注意なのです。
名詞であれば、形容詞で修飾する場合、
- (冠詞)+形容詞+名詞
という語順が基本の形でした。
形容詞は修飾する名詞の前に置かれます。
ところが、今日紹介した9つについては、形容詞を後ろにおいて、後ろから修飾します。
- something new(新しい何か、何か新しいもの)
「new(新しい)」という形容詞が「something」の後ろに置かれて「something」を修飾しています。
もし、副詞「very(とても)」を使って「new(新らしい)」という形容詞を修飾する場合は、
- something very new(とても新しい何か、何かとても新しいもの)
という語順になります。
まとめ
- 主語になれる代名詞には、「some」「every」「any」に「body」「one」「thing」がくっついてできた代名詞が9つある。
- somebody
- someone
- everybody
- everyone
- anybody
- anyone
- something
- everything
- anything
- これらは代名詞なので冠詞はつけない。
- これらは全て3人称の単数扱い。
- 形容詞で修飾することができる。
- その場合、形容詞を後ろに置く。
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