【初心者向け】基本英文法(2周目)主語を含むパートの補足:形容詞が名詞を修飾する場合

【概要】

基本英文法(1周目)では、主語になれるのは「名詞の仲間だけ」だと言いました。

名詞の仲間の代表は、「名詞」と「代名詞」です。

そこで、「名詞」と「代名詞」を主語にする時の最も重要なポイントにまとを絞って説明しました。

  • 名詞には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」があること。
  • 名詞を使う時には「冠詞」が必要かどうかを考える必要があること。
  • 名詞を複数形にする時には最後に「s」を付ける必要があること。
  • 代名詞を主語にする時には「主格」を使うこと。

などです。

そこでは名詞や代名詞を単独で使うことを前提にしていました。

しかし、実際の文では、形容詞を使って修飾した名詞を主語にするパターンも出てきます。

そこで、今日は、形容詞を使って名詞を修飾する場合について説明します。

 

<基本英文法のフレームワーク>

 

目次

「(冠詞)+形容詞+名詞」のパターン

形容詞」とは、名詞・代名詞を修飾する語のことです。

文のなかでの働きとして、補語になることもできます。

形容詞は文においては修飾語扱いですので、無くても文法的には間違いではありません。オプション扱いです。

ただし、修飾語はより詳しい情報を聞き手に送ることができますので、当然頻繁に使われます。

 

形容詞が名詞を修飾する場合、通常は

  • 冠詞が必要な名詞の場合、冠詞の後
  • 名詞の前

に置かれます。

(冠詞)+形容詞+名詞」の形をとるわけです。

  • a tall man背の高い一人の男)
    「tall(背の高い)」という形容詞が「man(男)」という名詞を修飾している。

これが基本の形です。

 

もちろん、冠詞を必要としない名詞の場合もあります。

  • hot water(温かい水)
    「hot(温かい)」という形容詞が「water(水)」という名詞を修飾している。
  • cold water(冷たい水)
    「hot(温かい)」という形容詞が「water(水)」という名詞を修飾している。

「water」は、数えられない名詞ですから、「不特定の水」を指す場合、冠詞「a」は付けません。この場合でも「形容詞+名詞」の語順は変わりませんね。

 

「(冠詞)+副詞+形容詞+名詞」のパターン

それでは、「すごく背の高い男」といいたい場合はどうするのでしょうか?

「すごく」というのは「背の高い」という形容詞を修飾する副詞で、「very」という語を使います。

修飾したい形容詞の前に置きます。

  • a very tall man(すごく背の高い男)
    「very(すごく)」という副詞が「tall(背の高い)」という形容詞を修飾している。

これが副詞が形容詞を修飾する場合の基本の形です。

  • very hot water(とても熱い水)
    「very(すごく)」という副詞が「hot(温かい)」という形容詞を修飾している。
  • very cold water(とても冷たい水)
    「very(すごく)」という副詞が「cold(冷たい)」という形容詞を修飾している。

 

形容詞は名詞を「限定」する働きがある

形容詞で名詞を修飾すると、たくさんいるなかから、対象とする名詞の範囲をくーっと狭めて、限定するという働きがあります。

例えば、

  • A tall man ・・・(背の高い男は・・・)

といった場合、「背の低い男」は話題から除外しています。

  • Cold water・・・(冷たい水は・・・)

といった場合、「温かい水」は除外して、話の対象外としています。

 

これが「形容詞+名詞」の効用(働き)なのです。

 

代名詞に形容詞はつけない、そのわけは?

それでは、代名詞に形容詞をつけて、修飾する場合も同じでしょうか?

実は、代名詞が主語になる時、名詞のように形容詞はつきません

  • tall he :×間違い

なぜでしょうか?

それは代名詞はわざわざ限定しなくて良いからです。

会話のなかで代名詞を使う時は、すでに誰のこと、何のことを話しているのか、特定できているから代名詞を使えるわけですよね。

「彼はさ~」とか「それはさ~」という時、誰のこと、何のことを話しているのかわかっているから「彼は」とか「それは」などと代名詞を使うことができるわけです。

ですので、代名詞には冠詞も不要ですし、形容詞も必要ないのです。

必要ない、というより、限定するように話すと、別の「彼」や、別の「それ」があることになり、話しがおかしくなりますので、逆に形容詞をつけてはいけないのです

 

「主語を含むパート」をアップデート

ということで、形容詞が名詞を修飾するパターンがでてきましたので、基本英文法のフレームワークの「主語を含むパート」を少しアップデートしましょう。

 

具体的な単語で例を見てみましょう。

下の「例」を見て下さい。オレンジの線は、修飾する語と修飾される語の関係を表しています。

<例>

 

以上のルールは、名詞と代名詞にひもつくルールで、主語として使われるからそうなる、というものではありません。ですので基本英文法のフレームワークにある、全ての「名詞」「代名詞」部分に当てはまりますが、それは目的語や補語のところでまた説明します。

 

 

まとめ

  • 名詞は形容詞を使って修飾することができる。
  • 形容詞で名詞を修飾する場合の語順は「(冠詞)+形容詞+名詞」とするのが基本。
  • 形容詞を副詞で修飾したい場合の語順は「(冠詞)+副詞+形容詞+名詞」とするのが基本。
  • 形容詞を使って修飾するということは、対象とする名詞を限定する働きがある。
  • 代名詞はすでに特定されたものを指し示していることから、限定する働きのある形容詞で代名詞を修飾できない

 

 

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