英語の勉強に「王道」はあるのでしょうか?
私は「ある」と思っています。
しかし、多くの方が考えてしまう「楽してうまくなる」というものではありません。なんでもそうですが、一つのことを習得しようと思ったら、それなりの努力が必要だと思います。但し、努力の仕方があって、英語の勉強法についても方法(メソッド)というものがあります。
のっけから偉そうなことを言ってしまいましたが、私も「何か楽して英語が上達するような方法はないものか」と、色々なものに手を出しては失敗してきてきたやからです。
しかし、ある程度喋れるようになった今となって振り返ってみると、「役立った方法」「役に立たなかった方法」というものがあるように思います。昔の自分に教えてあげたいです。「こういう風に勉強すれば、一番早く、確実に上達するよ」と。
今日は、そんな私が長年かけてやっと理解した「正しい英語の勉強法」の骨子を全てお話したいと思います。
結論:正しい英語の勉強法
英語を上達させるための一番大切なことを一言で言い表わすと、「英語を体に染み込ませること」です。
詳しくは「【超重要】英語上達、最も重要な本質とは?」という記事で書いていますので、そちらも是非合わせてお読み下さい。
しかし、英語を効果的に「体に染み込ませる」ために、正しい勉強のステップがあります。それを表しているのが、下図にある「英語勉強の枠組み」です。
1.発音を極める
英語を本格的に習得しようと思った時、まず初めに学ぶべきことは「発音」です。
最も基本になるのがアルファベットの発音です。
「え?」と思われた方は多いと思いますが、これから英語をスピーディーにきちんと習得しようと思った時、このアルファベットの発音は基礎の基礎としてとても重要です。
ところが日本ではほとんど無視されていますので、とても残念なことです。
なぜ発音がそれ程重要なのでしょうか?
それは、自分が正しい発音に慣れておかないと、聞き取れないからです。聞き取れないと会話ができません。聞き取れるための第一歩が正しい発音です。その一番基礎となるのがアルファベットなのです。
また、相手が「この人今何を言ったのかな?」と一瞬考えなければならないのです。外国人が日本語を話す場合も、相手がかなり癖のあるイントネーション、アクセントで話してくる場合、かなり聞き取りずらくなります。それと同じです。
ですから、まずはきちんとアルファベットの発音をマスターし、単語の発音、文のなかでの発音を勉強することがとても重要となります。
アルファベットの発音については、次の2つの記事をお読み頂ければ、重要なところがわかると思います。
2.文法を理解する
発音と同じように文法は重要です。これはあまり説明は要らないと思います。
自分の伝えたいことを、きちんと伝えるため、また相手を理解するためには、高校レベル程度の文法はクリアしなければなりません。
文法を勉強している時にも正しい発音は常に意識するようします。
3.文章読解のコツを会得する
文法の知識を活かして文章を読む練習をします。
文章を読む練習をするうえで、大切なことが3点あります。
- 正しい発音を意識すること
- 文を頭から読み進めていきながら理解すること
- 主語、述語、目的語、補語の関係と、修飾語と被修飾語の関係を押さえること(文の構造を正しくとらえること)
文章読解の練習の目的は、結局、
- 文を頭から読み進めていって
- どの単語が主語で、どの単語が述語か、といった文の構造と意味を読み解きながら
- ピリオドに来た時には、言いたいことが分かっている
という状態を目指すことに他なりません。
この目標をどうすればいち早く達成できるのかを考えて練習していく必要があります。
全文日本語訳化は必要か?
受験生などは英語長文を全文日本語訳にしてことがあると思います。私もやりました(笑)。これは、時間がかかる割に効果が薄いのであまりお勧めしません。要は、何が主語で何が述語で・・・といった文の構造が把握ができているかさえわかれば良いので、どちらかというと、「主語」「述語」・・・など、印をつけて、間違っている場合には、どこを間違えたのか、を確認したほうがよっぽど効果的だと思います。
4.シャドーイングを極める
シャドーイングとは、映画などで出演者が話している文を、身振り手振りまで真似て、そっくりそのまま同じように喋る練習のことです。正直、これが一番効果が出る練習だと思います。
ところがこれを中途半端な状態でやってしまうと逆効果です。中途半端な状態とは、発音は日本人風、文法は間違いだらけ、と言った状態です。
こうした中途半端な状態でシャドーイングを繰り返すと、間違った型で素振りを何百回もするようなもので、変なクセがついてしまいますので、正しい発音と正しい文法を身につけておくことがとても大切なのです。
5.単語・熟語をひたすら覚える
発音、文法、文章読解、シャドーイングを進めるなかで、当然、知らない単語や熟語が出てきます。これらは全て覚えるようにしましょう。
最後は語彙力が利いてきますので、語彙は多いにこしたことはありません。
6.試合する
ここで「試合」とは、実際英語を使う、ということです。1~5は、いわば「練習」です。自分でせっせと努力する段階です。ですが、スポーツと同じように、たまには試合をして、自分の実力を測る必要があります。そこで、英会話学校でも仕事でも友達でもなんでも良いのですが、実際、英語を使ってみて、自分の英語力がどの程度か試してみる必要があります。
練習を重ねてきた後で「試合」をすると、気づきも多く、それだけでも短時間で成長すると思います。たまには試合するようにしましょう。
英語がものになった後
ある程度、英語がものになってきたら、後は、
- ひたすら英語を読むこと
- 知らない単語・熟語は覚えること
- 正しい発音に気を付けながらシャドーイングを繰り返すこと
- 実際英語を使う場面を増やすこと
を行っていけば、かなり上達すると思います。
まとめ
以上が正しい英語の勉強法です。少し抽象的な説明となってしまっていますので、凡人イングリッシュの中で具体的な勉強方法について説明していきたいと考えています。
私自身かなり遠回りしてきましたが、色々とやって結局これが一番効果的です。こんなにやるの?!と思われたかも知れませんが、結局一番の近道です。
簡単に英語がマスターできた!なんていう広告には騙されないようにしましょう。
正直、英語を勉強し始めた中学、高校の時から、こういった全体感を先生が教えてくれていたらどんなに良かったか、と思います。特に発音は本当に残念です。矯正するのに、かなり時間を使ってしまいました。
「凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法」の目次
「凡人でもペラペラになる唯一の英語勉強法」では、実践的な英語の勉強法を体系的に整理しています。
是非、目次に行って、気になるところを読んで見て下さい。