【初心者向け】英文法:目的語・補語を含むパート:動詞が「補語」を必要とする場合

【概要】

主語と述語が決まったら、述語として使われた動詞によって、動詞の後に、

  • 目的語が必要となる場合
  • 補語が必要となる場合
  • どちらも不要な場合

の3つのパターンが出てきます。

どのパターンになるのかは動詞によって決まりますので、動詞毎に覚えるしかありません。

今日は、「補語が必要となる場合」を説明します。

 

<基本英文法のフレームワーク>

 

目次

「補語」とは何か?

補語を英語でいうと「complement」といって、「補完するもの」という意味です。

何を補完するのか、というと主語や目的語です。どのように補完するのかというと、それがなければ意味が不完全なものを完全な、意味の通る文とします。

つまり補語とは

  • 単語の文中での働きの一つで、主語や目的語が「何であるか」「どのような状態か」といった意味を補完して、文として意味が通じるよう、文を完成させる語

と言えます。

 

例えば、次の例を見てみましょう。

  • I am. 

「am」は主語が1人称・単数で時制が現在の時に使う「be動詞」です

be動詞は、「~だ」または「~という状態にある」という意味ですから、「 I am」で文を終了してしまうと意味が分かりません。文が不完全です。そこで次のように補語を入れてみます。

  • I am a boy. (私は(一人の)少年だ)

これで、文が完全なものになりました。

重要なことは、

  • I  =  a boy (主語=補語

という関係が成り立つ、ということです。

 

補語には、補完する語が主語の場合は、

  • 主語=補語

補完する語が目的語の場合は、

  • 目的語=補語

という関係が成り立ちます。

これが目的語との大きな違いです。目的語には、「主語=目的語」の関係は成り立ちません

  • I like her. (私は彼女が好きだ)

といった時、「I = her」ではありません。

 

今日は、主に「主語を補完する補語」について説明します。

目的語を補完する補語については、別途説明します。

「凡人でもペラペラになる英語学習法」の目次を見て確認してくださいね。

 

補語になれるのは「(代)名詞」「形容詞」だけ

補語になれるのは「名詞」「代名詞」「形容詞」だけです。

動詞など他の品詞は補語にはなれません。

 

「主語を補完する補語」の位置

  • 主語を補完する場合、補語として使いたい単語(名詞、代名詞、形容詞)を、基本的には述語(動詞)のすぐ後に置きます。

英語は語順が大切です。補完したい主語の前に補語を置いてはいけません

 

「主語を補完する補語」を必要とする動詞

主語を補完する補語を必要とする動詞の代表は「be動詞」です。

そもそも「be動詞」は「(主語が)~だ」「(主語が)~という状態だ」という意味を表す動詞ですので、補語がないと意味が不完全なものになります。

ここで、be動詞のおさらいをしておきます。

be動詞は主語の人称によっていくつかのバリエーションがありましたね。

 

<be動詞>

 

他にも、例えば、「become(~になる)」という動詞が補語を必要とする動詞です。

例:

  • She became beautiful. (彼女はきれいになった)

「became」は「become」の過去形です。「beautiful」は「きれいな」という形容詞です。

ここでも、動詞はbe動詞ではありませんが、

she = beautiful」という関係が成り立ちます。

 

 

「主語を補完する補語」が「名詞」の場合

名詞は補語になれます。

補語にするからといって、名詞の形を変えたりする必要はありません。冠詞や単数・複数に気をつけながら、そのまま名詞を置けば良いのです。

  • I am a teacher. (私は(一人の)先生だ)

「teacher」は数えられる名詞です。この場合、「a」という冠詞をついていますので、どの先生か、と特定しているわけではなく、「ある一人の先生である」ことだけを言っています。

 

これはどうでしょうか。

  • I am the teacher. (私が(その)先生だ)

今後は「teacher」に「the」がついています。これまでの話のなかで、先生について話していたのでしょう、そして「実は私がその先生なんですよ」といっているように聞こえます。どの先生なのか特定している言い方です。

このように、名詞を補語として使う場合は、名詞固有の留意点である、数えられる・数えられない、単数・複数、冠詞の有無に注意すればよく、補語として使うからといって、形を変えたりなど、ほかに何か特別なルールに縛られることはありません

 

「主語を補完する補語」が「代名詞」の場合

ところが、代名詞を補語とする場合、代名詞の目的格を使う必要があります。

  • This is it. (これがそれだ)
  • It is me. (それは私だ)

上の「it」も「me」も目的格です。

補語なのに「目的」格?となんだか名づけがちょっと変ですが、「目的格」というのは文法用語ですからあまり気にせずに。

 

「it」「me」も主語を補完する補語ですから「this = it」「it = me」という関係が成り立ちっています。

 

「主語を補完する補語」が「形容詞」の場合

形容詞も補語になれます。

  • She is beautiful. (彼女は美しい)

「beautiful(美しい)」は形容詞です。

補語ですから、「she = beautiful」という関係になっています。

 

形容詞が補語になるからといって、形を変える必要はありません。形容詞をそのまま使用します。

 

まとめ

  • 補語とは主語や目的語を補完して文の意味を完全なものにする役割がある。
  • 主語を補完する補語の場合「主語=補語」、目的語を補完する補語の場合「目的語=補語」の関係が成り立つ。
  • 補語になれるのは「名詞」「代名詞」「形容詞」だけ。
  • 主語を補完する補語を必要とする代表的な動詞は「be動詞」。
  • 代名詞を補語とする場合「目的格」を使う。

 

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