【初心者向け】英文法:修飾語を含むパート(4回目)前置詞句:この前置詞句、動詞・名詞、一体どっちを修飾してるの?

【概要】

  • 前置詞+(冠詞)+名詞
  • 前置詞+代名詞

前置詞は、後ろに名詞・代名詞を置くことで前置詞句を作り、かたまりとして意味をなし、動詞や名詞を修飾する、と今まで説明してきましたが、あまり具体的な説明はしていませんでした。

どのような場合に動詞を修飾して、どのような場合に名詞を修飾するのでしょうか?

見分け方はあるのでしょうか?

今日はそのあたりを少し突っ込んで説明していきます。

 

<基本英文法のフレームワーク>

 

 

目次

前置詞句だけではわからない

次の前置詞句を見て下さい。

  • on the table ((その)テーブルの上)

「on」は「~の上」に「くっ付いている(接触)」という語感がありますので、日本語に訳する時は、「テーブルの上」と訳されます。

「the」という冠詞が「table(テーブル)」の前に置かれていますので、会話のなかでは既にどのテーブルなのか、特定できていることが伺えます。

さて、これだけでは、動詞を修飾する前置詞句なのか、名詞を修飾する前置詞句なのか、わかりません

それは前置詞句が動詞を修飾する場合、名詞を修飾する場合で、形を変えませんので、文全体を見てみないとなんとも言えないからです。

 

動詞を修飾する場合

では次の文ではどうでしょうか?

  • I will put the apple on the table. (私は(その)りんごをテーブルの上に置くつもりだ)

「put(~を置く)」は目的語を一つ必要とする動詞ですので、名詞「apple(りんご)」がすぐ後ろに置かれていて、目的語としています。

この文の場合、「on the table」という前置詞句は「テーブルの上」と動詞「put(置く)」を修飾しています。

 

名詞を修飾する場合

更に進めて、次の文ではどうでしょうか?

  • I will eat the apple on the table. (私はテーブルの上のりんごを食べるつもりだ)

「eat(食べる)」も目的語を一つ必要とする動詞で、この場合「apple(りんご)」という名詞を目的語にしています。

「on the table」は「テーブル上りんご」と名詞「apple(りんご)」を修飾しています。

結論:どう見分けるか?

このように、前置詞句は文の意味によって動詞を修飾する場合もあれば、名詞を修飾する場合もあります。

動詞を修飾する場合は、前置詞句の副詞的用法と言います。まるで副詞のように動詞を修飾するからです。

名詞を修飾する場合は、前置詞句の形容詞的用法と言います。まるで形容詞のように名詞を修飾するからです。

 

どう見分けるか?

「I will eat the apple on the table.」

実はこの文、厳密にいうと、次の2つの意味の可能性があります。

  1. 私はテーブルの上のりんごを食べるつもりだ(「りんご」を修飾)
  2. 私はテーブルの上でりんごを食べるつもりだ(「食べる」を修飾)

実は、どちらの意味にもとることができます。

1.の場合、「on the table」は「テーブルの上りんご」と「apple(りんご)」という名詞を修飾しています。

2.の場合、「on the table」は「テーブルの上食べる」と「eat(食べる)」という動詞を修飾しています。

しかし普通に考えれば、「テーブルの上で食べる」というのはおかしいので「テーブルの上のりんご」と理解されるでしょう。

このように、前置詞句が動詞を修飾するのか、名詞を修飾するのかは、文の意味から推測するしかありません。

通常は、このような曖昧な表現を避けようとしますので、言い方・書き方を工夫して、誤解のないようにするものです。その辺の「工夫」については、少し後でします。

 

まとめ

  • 前置詞句には、
    • 動詞を修飾する「副詞的用法
    • 名詞を修飾する「形容詞的用法」がある。
  • どちらなのかは、文脈や常識的に判断する必要がある。
  • 通常は誤解のないよう、言い方・書き方を工夫する

 

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