【初心者向け】英文法:修飾語を含むパート(1回目)「副詞」:副詞には本当に伝えたいことが隠れている!?

【概要】

今日は、修飾語を含むパート「副詞」についての説明です。

<基本英文法のフレームワーク>

 

文を作るとき、主語、述語、目的語・補語まで完成させれば、一旦は文の骨格が完成します。

しかし、それだけでは伝えたい意味が十分に伝わらない場合が多いので、「修飾語」を加えて意味を補って、本当に伝えたいことに近づける、というのが通常です。

今日は、文に意味を付け加える役割を果たす修飾語のうち、副詞について説明します。

 

目次

副詞とは:本当に伝えたいことは副詞に込めろ!

副詞とは、名詞以外、特に動詞と形容詞を修飾する語のことです。

これだけだと、「へ~、そうなんだ」としか思わないかも知れませんが、副詞をわざわざ使う理由があるから使うわけで、副詞を使うとそれなりの効果があるんですね。

 

例をあげます。

  1.  I can run. (私は走ることができる)
  2.  I can run fast. (私は「速く」走ることができる)

「fast」は「速く」という意味の副詞で、「run」という動詞を修飾する語です。

上の英文では、単に「走ること」自体の能力があることを言っていて、「で?」と聞き返されそうです。ですが、下の例では「速く」という副詞を入れることで、単に「走る」だけでなく、「速く」走れるんだ、と「速く」の部分を強調したい文となります。つまりこの部分が本当に言いたいこと、伝えたいことだ、と言う話し手の思いが伝わってきます。

もう一つ例をあげます。

  1.  She is beautiful. (彼女は美しい)
  2.  She is very beautiful. (彼女は「とても」美しい)

「very」は「とても」という意味の副詞で、形容詞「beautiful」を修飾する語です。

上の英文では、単に「美しい」ということを言っていますが、下の例では「とても」という副詞を加えることで、伝えたい部分が少し変わって、「奇麗は奇麗でも、すごい奇麗なんだよ」と、強調したいのは、この「とても」という部分だ、という話し手の思いが伝わってきます。

このように副詞を含む修飾語は、文法的な側面からみた場合には必ずしも必要ではないものの、文の表現の幅を広げ文を豊かにするだけでなく、本当に言いたいことを伝えることのできる、とても便利なことばと言えます。本当に言いたいことがある時には副詞など「修飾語」を使って表現することが多い、と言えます。

逆に言えば、相手の言いたいは、副詞などの修飾語にあり、と言うこともできます。

このように、修飾語は意味の上でとても大切な役割を果たします。

 

副詞の位置:形容詞を修飾する場合

副詞などの修飾語は、主語や動詞、目的語、補語といった文の骨格を形成する働きに比べ、文中での位置がガチガチに決まっているわけではありません

文のなかで、いくつかの場所にちらばって出てきますので、頭を悩ませる要素の一つです。

 

まずは、形容詞を修飾する副詞の位置を見てみましょう。

 

She is very beautiful.

のように、形容詞を修飾する副詞の場合、通常は形容詞の直前に置かれます

  • You are absolutely right. (君は「絶対的に」正しい)

この「absolutely(絶対的に)」は「right(正しい)」という形容詞を修飾する副詞です。

  • It is quite funny. (それは「かなり」面白い)

この「quite(かなり)」は「funny(面白い)」という形容詞を修飾する副詞です。

いずれも、修飾する形容詞の直前に置かれています。

 

副詞の位置:動詞を修飾する場合

形容詞を修飾する場合には、原則として、副詞は形容詞の前に置かれます。

しかし、動詞を修飾する場合には、副詞を置く位置として

  • 文の末尾
  • 動詞の直前
  • 文の先頭

の3つの可能性があり、正直これは、副詞によってばらばらで、一つ一つ覚えていくしかありません。

しかし、頻出頻度としては、

  • 文の末尾
  • 動詞の直前
  • 文の先頭

の順番であると思います。

また、傾向としては、

  1. 原則は文の末尾に副詞を置く
  2. 頻度を表す副詞など、一部の副詞は動詞の前に置く
  3. 特に副詞を強調したい時に文の先頭に置く

といって良いでしょう。

 

「1.原則は文の末尾に副詞を置く」の例

I can run fast.

のように、動詞を修飾する場合は、通常は文の最後に副詞を置きます。

  • I will eat lunch tomorrow. (私は「明日」昼食を食べるつもりだ)

「tomorrow」は「明日には」という意味の副詞で「eat(食べる)」という動詞を修飾しています。

  • You may drink water now. (君は「」水を飲んでも良い)

「now」は「今」という意味の副詞で「drink(飲む)」という動詞を修飾しています。

 

このように、通常副詞は、動詞を修飾する場合には文の末尾に置きます。

 

「2.頻度を表す副詞など、一部の副詞は動詞の前に置く」の例

頻度を表す副詞とは、

  • always(いつも)
  • usually(たいていは)
  • often(たびたび)
  • occasionally (ときたま)/  sometimes (ときどき)
  • rarely(めったに~しない)
  • never(決して~ない)

といった副詞です。これれは通常動詞の前に置きます。

ちなみに、上から頻度が多く、下に行けば行くほど頻度が少ないという意味の副詞となります。

  • I always eat lunch. (私は「いつも」昼食を食べる)
  • I usually eat lunch. (私は「たいてい」昼食を食べる)
  • I often eat lunch. (私は「たびたび」昼食を食べる)
  • I  occasionally eat lunch. (私は「ときたま」昼食を食べる)
  • sometimes eat lunch. (私は「ときどき」昼食を食べる)
  • rarely eat lunch. (私は「めったに」昼食を食べ「ない」)
  • I  never eat lunch. (私は「決して」昼食を食べ「ない」)

このように、頻度を表す副詞など一部の副詞は、動詞の直前に置かれます。

 

「3.特に副詞を強調した時に文の先頭に置く」の例

  • Tomorrow I will eat lunch. (明日は、私は昼食を食べるつもりだ)

「tomorrow」は「明日は」という意味の副詞で、ここでは「eat(食べる)」という動詞を修飾しています。

文頭に置くことで、「明日は」という意味を強調しています。

このように、特に副詞を強調したい場合には、副詞を文の頭に置くこともあります。

 

まとめ

  • 副詞などの修飾語は、文法的には不要であるものの、本当に伝えたいことを伝える、意味の上でとても大事な働きをする。
  • 副詞とは名詞以外を修飾する語、特に動詞と形容詞を修飾する
  • 形容詞を修飾する場合には副詞を形容詞の直前に置く
  • 動詞を修飾する場合には、副詞の文中での位置は単語によって異なるが、一般的には以下のような傾向がある
    1. 原則文末に置く
    2. 頻度を表す副詞など一部の副詞は動詞の直前に置く
    3. 副詞を特に強調したい場合は文頭に置くこともできる

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副詞の位置:動詞を修飾する場合2

ところが、

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